台湾で止まらない新型コロナ感染拡大、ピークは「5月20日から6月10日ごろ」と予測

Record China    2022年5月14日(土) 7時30分

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台湾で新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらない。今後の動向について、当局者は「さらに増え、5月20日から6月10日ごろにかけてピークに」との予測を明らかにした。写真は台湾のワクチン接種

台湾で新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらない。10日には1日の新たな感染者が5万人を超え、過去最多となった。今後の感染動向について、中央感染症指揮センターの指揮を執る陳時中・衛生福利部長(厚生相)は「さらに増え、5月20日から6月10日ごろにかけてピークに達する」との予測を明らかにした。

台湾・中央通信社によると、同センターは10日、新型コロナの感染者が前日より1万人余り増え、5万780人確認したと発表した。新たな死者は12人報告され、死者数は計943人となった。死亡したのは20代から90代までの男女。いずれも重症患者で、12人中10人に基礎疾患があり、3人がワクチン接種を受けていなかった。

新規の感染者は台湾全22県市にまたがっている。多い順に新北市1万6906人、台北市1万283人、桃園市7006人、台中市3346人、高雄市2552人、台南市1774人、基隆市1734人、宜蘭県1279人などだった。

新型コロナ対策で世界の「優等生」とされた台湾は3月上旬まで感染をほぼ抑え込んできた。しかし、3月7日に域外からのビジネス客の受け入れ再開や隔離期間の短縮といった規制緩和に踏み切り、感染が急拡大している。

蔡英文政権は感染力が強い変異型「オミクロン型」の拡大を受け、4月下旬から対策の重点を感染者数の抑制から重症者数の抑制に移行。感染者の接触者を対象とした在宅隔離期間を10日間から原則3日間に短縮し、4日目に簡易検査キットで陰性であれば外出が可能になるなどの措置を始めた。

台湾は感染症の致死率や発生率、伝播速度などリスクの高さに応じて感染症を第1類から第5類まで分類している。

感染症防止法によると、第5類に分類されるのは中央主務機関によって国民の健康に影響があると認定され、感染防止や治療の対策や準備計画を策定する必要があるとされた新興感染症あるいは症候群。新型コロナのほか、新型インフルエンザ、黄熱病、中東呼吸器症候群(MERS)が第5類に指定されている。第4類は、感染症の発生の監視や感染防止・治療の必要があると認定された既知の感染症または症候群だ。

陳氏は9日、新型コロナを「第4類」に変更する時期を7月中に調整する可能性があるのか尋ねられると、「可能性はあるでしょう」と回答。外出時のマスク着用を原則的に義務付けている措置に関しては「7月以降にはマスクを外せる可能性が高まるか」との質問に対しては「もちろん」と答えた。一方で、早急に措置を緩和することには後ろ向きの姿勢を示し、屋外や開けた場所から徐々に緩和していく方針を示した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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