人民網日本語版 2022年5月13日(金) 17時10分
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安東泰一さんは上海歴19年になる日本人美容師で、現在は同市閔行区に住んでいる。
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安東泰一さんは上海歴19年になる日本人美容師で、現在は同市閔行区に住んでいる。上海市では新型コロナウイルス感染拡大の影響で厳しい外出制限が1カ月以上にわたって続いており、気温も少しずつ上がり暑くなるにつれて、「早く散髪したい」というのが、多くの住民の切実なニーズになっている。そこで居民委員会に相談した上で、臨時の理髪店を同委員会オフィスビルの会議室に「開店」し、無料ヘアカットサービスを提供している。
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安東さんは、「封鎖管理されるようになってから、ボランティアの方々にたくさん助けてもらったので、僕も皆さんのためにできることをしたいと思い、ボランティアでヘアカットをすることを思いついた」と話す。臨時理髪店の営業時間は午前10時から午後5時までで、安東さんは1日に15人から20人ほどの髪を切っているという。新型コロナウイルス対策を万全にするために、部屋の窓を開けて、換気を心掛けているほか、1人のヘアカットが終わるたびに、散髪道具や椅子などを消毒している。
住民に「爽快さ」を提供している安東さんは、多くの人から称賛の言葉のほか、ジュースやケーキ、ビスケットといった心温まるプレゼントも受け取っている。そして、住民がそっと置いていった感謝の気持ちの詰まったおやつなどがテーブルに並んでいる。「美容師をやっていてよかったなと改めて思うことができた」と安東さん。
安東さんは、「ボランティアでヘアカットができるのは、たくさんの方々の支援で成り立っていること。居民委員会は会議室を提供してくれただけでなく、住民の方々への連絡を取ったり、消毒や清掃の仕事を買って出てくれたりした人もいる。本当に感謝の気持ちでいっぱいだ」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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