北京冬季五輪の公式SNSアカウントがフィギュアスケートの羽生結弦の動画を投稿し、再び注目が集まっている。

同アカウントは17日夜、「人類の限界・4回転アクセル（4A）に挑戦、オリンピックチャンピオンが終着点だったことは一度もなかった」とつづり、羽生の北京五輪でのフリーの演技「天と地と」の動画を掲載した。

羽生はフリーの冒頭に4Aに挑戦し転倒、続く4回転サルコウでも転倒した。それでも以降は持ち直し、4回転トゥループ-3回転トゥループのコンビネーションジャンプや3回転アクセルなどを決め、王者らしい演技を見せた。

演技直後には氷に触れた手を目元にやる様子が見られた。この時、会場にはザ・スクリプトの「Hall of Fame」（殿堂）が流れており、羽生に敬意を示すものだったとして話題になった。その後の会見で、羽生は本番前の練習で右脚を負傷していたことを明かし、「普通なら棄権していた」「10日は絶対に安静にと言われていた」と語った。

改めて羽生の演技を目にした中国のファンからは、次のようなコメントが寄せられている。

「彼こそまさにGOAT（＝Greatest Of All Time。史上最高）」

「人類の限界に挑戦した戦神（戦いの神）、お疲れさまでした」

「永遠に忘れられない試合（涙）。羽生くん、幸せになってね」

「『天と地と』という傑作と4Aをオリンピックの舞台に連れてきてくれてありがとう」

「北京での『天と地と』が一番好き。演技の中で見せた強さと不屈の精神に心震え、感動した」

「彼が現役でいてくれることに感謝、彼が見せてくれたオリンピック精神に感謝、今後のスケート人生が順風満帆であることを祈っています」

「羽生選手がライバルを含め世界中の人に愛され、尊敬されているのは、比類なきスケート技術の他、最も重要なのは真のオリンピック精神を持ったアスリートであること。彼のキャリアがそっくりそのまま自分へのあくなき挑戦。その挑戦があるからこそ、これほど素晴らしいプログラムを人々に見せることができるんだ」

「彼の目標は誰かを打ち破ることでも、メダルを獲得することでもなく、自らの極限を探り続けること。オリンピックで2度優勝しても彼は引退せず、リンクに立ち続けた。それがたとえ、多くの傷や批判を浴びることであっても。夢と感動をありがとう」

「フィギュアスケートにすべてを捧げた偉大な選手。長年にわたって自分を高め続け、技術を革新し、芸術を表現し、この競技の影響力を広めた。オリンピックチャンピオンは挑戦者としてのスタート。未来の羽生結弦は、きっともっと良くなる！」

北京五輪フィギュアスケートのフリーの演技から3カ月が過ぎたが、中国での羽生人気は衰える様子がない。（翻訳・編集/北田）