中国「バーチャルアイドル事件」に国営メディアが言及

Record China    2022年5月21日(土) 14時0分

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18日、人民網は、中国のバーチャルアイドルグループメンバーの活動休止に対してファンが事務所にクレームをつけた問題について理性的なファン活動を求める評論記事を掲載した。写真はA-SOUL。

2022年5月18日、人民網は、中国のバーチャルアイドルグループメンバーの活動休止に対してファンが事務所にクレームをつけた問題について理性的なファン活動を求める評論記事を掲載した。

記事は、バーチャル女性アイドルグループA-SOULのメンバーである珈楽(キャロル)が先日突然、活動休止宣言を行ったところ、「身体および学業上の理由」という事務所側の活動休止理由に対してファンから疑問の声が殺到し、一部の熱狂的なファンが「キャラクターを演じている『中の人』に対する職場いじめや給料のピンはねなど別の理由があったのでないか」と事務所側を問い詰める事態になったとした。

そして、浙江省杭州市浜江区人力資源・社会保障局がこの問題について調査に乗り出し、17日に「給料のピンはねや労働契約締結の強要といった状況はなかった」との調査結果を発表したことを伝えた。

その上で「近年バーチャルアイドルが流行文化の仲間入りをし、その完全なプロポーションと人物設計により若い人から高い人気を得るとともに、商業的価値も大きく高まっている。一方で、ファンはバーチャルアイドルへの愛好を往々にして『中の人』の身の上に移し、バーチャルと現実の混同を生んでしまっている。A-SOULメンバーの活動休止問題も、この混同により生じた混乱だ」と指摘。「リアル、バーチャルを問わず、アイドルに対する各個人の愛好は尊重されるべきものではあるが、一部の熱狂的なファンが理性を失う言い訳にはならない」と論じている。

この件について、中国のネットユーザーは「ファンにリアルとバーチャルを混同というレッテルを貼っているが、混同させているのは運営側ではないか」「労使問題をファンの品格の問題にすり替えている」「中央メディアは意見を言うならもっとよく調べてから言え」といったコメントを残している。(翻訳・編集/川尻

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