2022年5月19日、中国青年報によると、人工知能を用いたクラウド旅行に関する調査で、6割以上の人が「美化しすぎている」と回答したことが明らかになった。

記事は、中国青年報社社会調査センターがこのほど発表した、2085人を対象としたクラウド旅行に関するアンケート調査で、65．3％が「画面を過度に美化しないでほしい」、62．3％が技術的なサポートをさらに強化し、ビジュアル体験をさらに豊富にすべきだと回答したことを伝えた。

そして、回答者からは「クラウド旅行はとても便利で、ブロガーの視点から楽しむことができる。ただ、ブロガーのカメラのみの映像なので、視野が限られることが不満。また、映像が本物かどうかの判断も難しい」「アクセス数を稼ぐために、故意にシーンを美化したり、良い部分だけをつなぎ合わせたりしている」といった声が聞かれたとしている。

また、クラウド旅行に関する問題点として、「技術的な条件が追いついていない」「物品販売のツールに成り下がっている」「バーチャル世界なのでつまらない」といった声が多く見られ、ライブや仮想現実といったさまざまな技術や形式を駆使しても、観光資源とのマッチングが上手くできていないために質の高いアウトプットができず、クラウド旅行が持つ魅力が半減しているとの意見もあったことを紹介した。

一方で、84．4％がクラウド旅行を体験して「新型コロナが終わったらリアルな旅行に出かけたい」と思ったと回答し、特に2000年代生まれの間で89．4％と高かったと紹介。「以前は観光地には人が多くて、旅行なんか楽しくないと思っていたが、今はコロナが終わったら実際に旅行したいと思う。チャンスがあれば、北京の天安門や故宮を訪れ、万里の長城に登って古都の魅力を味わいたい」との声が聞かれたと伝えている。（翻訳・編集/川尻）