人民網日本語版 2022年5月25日(水) 6時50分
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卒業シーズンが近づいて、人材獲得競争が再び注目を集める話題になり、特に新興産業のハイテク人材は大手企業の間で争奪戦が繰り広げられている。
北京交通大学の博士課程を修了した張慧識さんは、今年の卒業シーズンに複数の企業から同時に声がかかり、最終的に国内の有名半導体メーカーを選択したという。
■専門や学校で制限せず、ファーウェイは給与を5倍にして優れた人材を求める
これまでずっと人材の重要性を強調してきたファーウェイ(華為技術)は、少し前に給与を5倍にして、数学、コンピューター、物理、材料、半導体、スマート製造、化学などの分野で特別な業績があり、技術面のリーダーになる意志を持った「天才少年」を世界中で募集し、国籍や専門の制限を設けず、さらに大学の制限も設けなかった。
最新のデータによると、2022年春の就職シーズンには、新エネルギー、集積回路、医療機器、バイオ医薬品、工業自動化などのハイレベル製造業の求人数が急速に増加し、前年同期と比べた増加率が40%を超え、そのうち技術とIT(情報技術)関連のポジションの求人数の同増加率は75%に達した。
■卒業前から青田買い、半導体産業は初任給200万元でアーキテクトを奪い合い
最近、半導体やパワーバッテリーなどのハイテク産業が猛烈な勢いで発展し、関連ポジションの人材ニーズの爆発的な増加ももたらした。経験と技術がある人材を奪い合うだけでなく、一部の産業はまだ在学中の大学生にも触手を伸ばす。
湖南省出身の張飛さんが大学で専攻したのは電子・情報工学で、4年生だった昨年の時点で、ある半導体開発企業から前倒しで技術者としての内定をもらった。
半導体産業の好調ぶりが、半導体に関わる人材の給与水準を直接的に押し上げた。
浙江省寧波市のとある半導体有限公司の鞏濤社長は、「たとえばMCU(マイクロコントローラ・ユニット)の分野は、アーキテクトのポジションの以前の初任給は大体100万元(約2000万円)前後だったが、今は競争が激しくなり最低でも200万元(約4000万)だ」と述べた。
業界の関連機関の予測では、2023年前後に、中国の半導体産業の人材ニーズは76万6500人前後に達し、そのうち20万人が不足する見込みという。
■BYDは18億元投入して株を買い戻し社員に無償で譲渡
大盤振る舞いは半導体業界だけでなく、新エネルギー自動車(NEV)メーカーも目下の人材争奪戦で少しも手を緩めてはいない。自動車メーカーの比亜迪(BYD)は4月22日、約18億元を拠出して株式の買い戻しを行うとともに、1株0元の譲渡価格で約1万2000人いる社員に譲渡した。
蔚来汽車は優れた若い人材を獲得するため、22年度の雇用条件を満たすがまだ就職していない学生を対象に、専用の履歴書提出ルートを設置し、学生は今後1年間、自分とマッチする職場に履歴書を送れば、一次試験を受けずに採用面接のステップに直接進めるという。
最新のデータでは、21年に雇用のポジションが大幅に増加したニューエコノミー業界の中で、NEV業界は2位となり、増加率は前年同期比365%に達した。賃金を見ると、自動運転分野の平均年収が最も高く、21年同期比41.92%増の39万500元だった。
自動車業界アナリストの張翔さんは、「NEV業界では、自動運転とスマートコネクテッドカー分野の総合型人材が非常に不足している。そのため多くの自動車メーカーが高額の給与で人材を獲得しようとしている。一部の専門的ポジションの技術者の年収は通常100万元から200万元以上になる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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