なぜ列を作ってトマトを購入?その理由に思わずほっこり―中国

人民網日本語版    2022年5月25日(水) 21時50分

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河南省鄭州市で野菜の卸売をしている男性がこのほど、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、取引先が自宅隔離となってしまい、20トンものトマトを在庫として抱えてしまった。

河南省鄭州市で野菜の卸売をしている男性がこのほど、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、取引先が自宅隔離となってしまい、20トンものトマトを在庫として抱えてしまった。万策尽きて、お手上げという状態だったことを知った市民らが、トマトを購入するために列を作り、20トンものトマトはあっという間に完売したという。

河南省安陽市に住む男性・房少勇さんは16日、内モンゴル自治区からトマト20トンを入荷し、鄭州まで運び、取引先に引き渡す予定だった。ところが到着してみると、引き渡す予定だった取引先が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で自宅隔離となり、トマトの受け取りができない状態になってしまっていた。

「2日間かけてトラックを運転してここに来た。もし、このまま持って帰っても、トマトは腐ってしまう」と、トラックに満載されたトマトを見ながら、房さんは途方に暮れてしまった。

そこで房さんが地元メディアに助けを求めるメッセージを書き込んだところ、その情報がいっきに拡散。ボランティアのサポートの下、房さんはトマトを近くのコミュニティー数カ所に運んだ。すると、それを知ったたくさんの住民が続々とトマトを買うために集まって来たという。

あるレストランのオーナーは、一度に500キロも購入したほか、ある女性は10ケースも購入したという。多くの人が次々にケース買いし、それを手に持って帰って行ったり、車のトランクにいっぱい積み込んだりして、わずか3時間ほどで15トンが売れ、残りのトマトも翌日には完売したという。

ある女性はトマトを購入後、「若い男性が仕事のために各地を走り回るのは本当に大変なこと。でも困難に直面したからといって、焦るのは禁物。どこにでも親切な人がいるのだから」と房さんを慰めていた。房さんは、「支援の手を差し伸べてくれた市民に、本当に『ありがとう』と言いたい。皆さんのおかげで本当に助かった。助けてくれた一人一人に心から感謝している」とした。

善良な市民らに「いいね!」を送りたい。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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