Record China 2022年6月8日(水) 20時20分
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6日、頭条新聞は、ここ数年中国で爆発的な人気を誇ってきたザリガニの消費量が、特に若者を中心に激減しているとする文章を掲載した。
2022年6月6日、頭条新聞は、ここ数年中国で爆発的な人気を誇ってきたザリガニの消費量が、特に若者を中心に激減しているとする文章を掲載した。以下はその概要。
数日前、北京市に住む1990年代前半生まれがショッピングをしていた際、レストランの店頭で売られていたザリガニをチラリと見ただけで通り過ぎていった。話を聞くと「ザリガニを食べたいと思わなくなった」とのこと。これまでの夏であれば必ずや2キロほどのザリガニを買って家で調理し、友人とパーティーに興じていただろうが、今年は「ザリガニを食べるという雰囲気にならない」と語った。
90年代後半生まれの女性はかつてザリガニの熱狂的愛好者だったというが、この1〜2年はザリガニを食す頻度が下がっているそうだ。そして今シーズンはまだ1回しか買っていないものの、もう買うつもりはないとのこと。「癖になる辛さと、殻を剥く楽しさが好きだったけれど、最近は他に興味をそそられるものがたくさん出てきて、ザリガニに魅力を感じなくなった」というのだ。
中国水産流通・加工協会が発表したデータを見ると、ザリガニの売り上げは確かに落ちている。ライブコマースによる出荷量も崖を飛び降りるがごとく減少し、ある大型加工会社の販売量も2020年の1200トンから21年は200トンまで減った。そして、これまで爆発的成長を遂げてきたザリガニのデリバリーも、注文数の増加ペースが明らかに鈍化した。ザリガニ販売業者は、新型コロナの影響により飲食店での会食が禁止されたことで商売がますます厳しくなったと嘆く。
若者がザリガニから離れつつある理由は主に2つある。まずは、新型コロナによって人が集まる機会が減ったことだ。そしてもう1つは、ザリガニの価格がどんどん上昇していること。あるレストランでは500グラムあたり100元(約2000円)で売られている。それだけのお金を出すなら、食感もよく栄養も豊富なエビを頼んだ方がはるかにいい、というレベルだ。
また、本体の味が薄く旨味が少ないザリガニの料理は実際のところ調味料を味わっているようなものであり、なにもザリガニである必要はない、というのも急速なザリガニ離れの要因の一つという指摘もある。
中国の傑作グルメドキュメンタリーの監督である陳暁卿(チェン・シャオチン)氏はかつて「ザリガニは最良の社交的食べ物。なぜならみんなスマートフォンを取り出せないからだ」と語っていた。ザリガニ業界が盛り返すためのカギはこの社交的属性を活かすことかもしれない。ただし、社交向けという要素に依存しすぎてもダメなのだ。(翻訳・編集/川尻)
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