中国のエンタメデータ分析マーケティング会社Vlinkageがこのほど、2022年上半期の人気俳優トップ10を発表した。中国や台湾の複数のメディアが報じた。

第10位は俳優タン・ジェンツー（檀健次）で「人気最高指数」は8．62。今年、注目度が急上昇した俳優で、今年3月に配信された初主演作となるサスペンスドラマ「猟罪図鑑」が大ヒットを記録し話題になった。人気はうなぎ上りで、SNSのフォロワーも数倍に増えているという。また、最新作となるヤン・ズー（楊紫）ら主演のファンタジー時代劇ドラマ「長相思」も期待されている。

第9位は女優タン・ソンユン（譚松韻）で「人気最高指数」は8．63。今年4月に配信を開始した主演ドラマ「請叫我総監」がまずまずの視聴率を記録。その演技力は高く評価されており、大ヒットとまではいかなかった同作とは裏腹にVlinkageでの指数は高く、その人気度を改めて証明する形となった。

第8位は女優チャオ・ルースー（趙露思）で「人気最高指数」は8．64。主演した時代劇「且試天下」は盗作疑惑など騒動が相次いだが、本人の人気は健在。ただ、その演技力をめぐっては賛否が割れており、批判的な声も少なくない。下半期に放送予定の「星漢燦爛月昇滄海」でそうした声を払拭（ふっしょく）できるか注目される。

第7位は俳優ジェン・イエチョン（鄭業成）で「人気最高指数」は8．71。時代劇「祝卿好」で人気を集め、ダークホース的な存在になった。同作の放送時期は「且試天下」など注目作に挟まれる形となったが、視聴者の評価は高く、主演したジェン・イエチョンと女優ユエン・ビンイエン（袁冰妍）の人気は急上昇した。

第6位は女優ヤン・ズー（楊紫）で「人気最高指数」は8．87。今年上半期は俳優シャオ・ジャン（肖戦）と共演したドラマ「余生、請多指教」が話題に。最終回の再生回数はすでに42億回を突破するなど大ヒットとなったが、本人の演技については「Go！Go！シンデレラは片思い」（親愛的、熱愛的）以降、「パターン化している」との声も出ているという。

第5位は俳優アレン・レン（任嘉倫）で「人気最高指数」は8．91。今年は主演した時代劇「与君初相識」が人気を博し、「時代劇男神」の面目躍如。本人の魅力プラス確かな演技力でファンを沸かせた。過去の出演作も高い人気を誇り、「麗王別姫～花散る永遠の愛～」（原題：大唐栄耀）の再生回数は70億回達成、「花様衛士～ロイヤル・ミッション～」（原題：錦衣之下）は100億回を突破している。

第4位はTFBOYSのワン・ジュンカイ（王俊凱）で「人気最高指数」は8．93。アイドルのワン・ジュンカイがアレン・レンらを上回る結果に。ただ人気とは裏腹にその演技力には疑問の声も上がっており、「重生之門」では主演の中で唯一、声が（声優に）吹き替えられたことも注目を集めたようだ。

第3位は俳優ヤン・ヤン（楊洋）で「人気最高指数」は9．07。今年は時代劇「且試天下」と軍事ドラマ「特戦栄耀」に主演している。前者は上述の通り論争が絶えない作品となったが、持ち前のイケメンぶりと時代劇衣装のマッチングで高い人気を集めた。後者では体を張った演技が注目された。

第2位は女優ディリラバ（迪麗熱巴）で「人気最高指数」は9．09。今年は主演した時代劇「与君初相識」が大ヒットを記録。圧倒的なルックスとで不動の人気を獲得し続けている上、ドラマに出演するたびにイメージを覆し続ける演技力の高さも魅力となっている。

第1位は俳優シャオ・ジャンで「人気最高指数」は9．35。今年は昨年末から放送されたドラマ「王牌部隊」の人気が続いたほか、初の現代ドラマとなった「余生、請多指教」も大きな注目を集める作品になった。「陳情令」「玉骨遥」と時代劇が注目されがちだが、「夢中的那片海」などタイプの異なるドラマにも挑戦しており、演技の幅がさらに広がることが期待されている。（翻訳・編集/北田）