8分でおかずができる「調理済み食品」が人気に―中国

人民網日本語版    2022年6月9日(木) 15時0分

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中国では近年、「おうち経済」や「ものぐさ経済」が急速に発展しており、多くの人の消費や生活習慣に変化が起きている。

中国では近年、「おうち経済」や「ものぐさ経済」が急速に発展しており、多くの人の消費や生活習慣に変化が起きている。

新型コロナウイルス感染症の影響で、ちょっと手を加えるだけで食べられる食品や温めるだけで食べられる食品、袋から取り出してすぐに食べられる食品といった非常に便利なインスタント食品が広く人気を集めている。

■「調理済み食品」が大人気に

新型コロナウイルス感染症拡大期間中、「誰でも一流シェフになれる」「8分でおかずができちゃう」「自宅待機に備えて買っておきたい温めるだけで食べられるインスタント食品」などの売り文句の「調理済み食品」が、キッチンの「救世主」として、消費者の間で人気となった。そして、盒馬鮮生や毎日優鮮といった生鮮ECプラットフォームもその分野の品ぞろえを強化している。

EC大手の京東の消費・産業発展研究院が傘下のネットスーパー「京東超市」と共同で5月13日に発表した「2022インスタント食品消費動向報告」によると、消費者の間で「手軽な料理」に対するニーズが高まっていることに加えて新型コロナ拡大の影響で、「調理済み食品」の消費・ニーズが目に見えて高まっており、2021年の調理済み食品の売上高が前年比156%増となっていることが明らかになった。

また、毎年春節(旧正月)の時期にも調理済み食品の消費が大きく伸びる。なぜなら時間もかからず、手軽で、かつ家庭的な雰囲気を味わえるため、調理済みの年越し料理を購入する人がどんどん増えているためだ。

「調理済み食品」業界は近年、急速に発展しており、老舗や新興のブランドにかかわらず、次々と同分野に進出し、商品の種類や味もさらにバラエティーに富むようになっている。

■「ひとりご飯」でも欲しいセレモニー感

2021年中国統計年鑑によると、2020年、中国全土の4億9416万世帯のうち、「一人暮らし世帯」が1億2500世帯を超え、全体に占める割合も25%以上に達した。独身人口や一人暮らし人口が増加するにつれて、「ひとりご飯」市場が活況になっている。

京東の統計によると、2021年、「ひとりご飯」の商品数は前年比2倍以上に増えた。うち、ミールリプレイスメント(1食で食事の替わりになる食品)・軽食、米線・米粉(ビーフン)、高級小麦粉食品、発熱パックに水を注ぐだけで熱々の料理が食べられるインスタント食品シリーズなどが、消費者の間で人気を集めている。

多くの若者の間では、便利でしかもセレモニー感あるインスタントパスタも大人気となっている。さらに若者の間では、螺螄粉(米で作った麺とタニシのスープを合わせたスープビーフン)の人気も全く衰えず、2021年にはその売上高が前年比52%増となった。

野菜を洗ったり、切ったりする必要も、「味付けの腕」を心配する必要もなく、簡単に手を加えるか、加熱するだけで、香りも味も良い家庭的なおかずを食卓に並べることができるインスタント食品。とてもシンプルな自宅での食事といっても、そこにはセレモニー感もあふれている。

次に「今日は何を食べよう?」とふと思った時は、「調理済み食品」を選んでみるのはどうだろうか?(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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