人民網日本語版 2022年6月10日(金) 8時30分
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中国大学統一入学試験の初日、百度が打ち出したデジタルヒューマン「度暁暁」が大学入試問題の論説文を書き、注目を集めた。
中国大学統一入学試験の初日、百度(バイドゥ)が打ち出したデジタルヒューマン「度暁暁」が大学入試問題の論説文を書き、注目を集めた。科技日報が伝えた。
北京の大学入試国語採点チーム長を務めたことのある申怡氏は、「度暁暁の作文は60点満点で48点前後と評価できる。例年の状況を見ると、作文の成績が48点以上の受験生は25%に満たない」との見方を示した。
百度文心千億大モデルのサポートを受け、度暁暁はわずか40秒で作文のテーマに基づき40本以上の文章を作れる。
百度集団の肖陽副総裁は、「大学入試の作文のような長文はAI(人工知能)にとって大きなチャレンジとなる。度暁暁の作文はAIの能力にとっての一つのテストに過ぎないが、技術がもはやAIによるコンテンツ制作の不足点ではないことが検証された」と指摘した。
この作品が減点された理由は、「YYDS」(永遠の神様)といったネット流行語の使用だ。申氏は、「人間の受験生であれば普通このようなミスは犯さない。度暁暁は誤用したのだろう」と述べた。
これについて肖氏は、「AIには人間と同様、完璧ではないところがある。前後の文を読むと、度暁暁はYYDSを適切に用いているが、間違いなくルール違反で、継続的な学習と進歩が必要だ」と述べた。
百度、商湯、科大訊飛などのテック企業が続々と進出し、デジタルヒューマン業界のエネルギーを蓄積した。AIを中核能力とするデジタルヒューマンはこれにより、技術的にも効率的にも本質的な向上があった。
メタバース産業で現在最も熱いコースとして、デジタルヒューマン市場がすでに形成されている。北京副都心応用シーン産業連盟と速途メタバース研究院が6日に発表した「バーチャルヒューマン産業研究報告書2022」のデータによると、中国のデジタルヒューマン(バーチャルヒューマン)関連企業は2025年に40万社を突破し、デジタルヒューマンの全体的な市場規模が2030年に3095億元(約6兆1900億円)に上る見込みだ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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