スリランカの現在の国内情勢について、外交部の趙立堅報道官は8日の定例記者会見で、「伝統的で友好的な隣国として、中国はスリランカが直面している困難と課題に常に注視し、スリランカと思いを同じくして、可能な限りスリランカの経済・社会発展に援助を提供し続けてきた」と述べました。

スリランカのゴタバヤ・ラージャパクサ大統領は6日のインタビューで、同国は中国の15億ドルの与信枠を利用できず、中国への10億ドルの融資申請では回答を得ていないとしたうえで、中国は東南アジアやアフリカに戦略の軸足をシフトしつつあり、南アジア諸国への関心が薄れているようだと話したと報じられています。

これについて趙報道官は、「中国はこれまでに、スリランカに5億元の緊急人道支援を提供することを発表している。第1陣の医薬品はすでにスリランカに到着し、第1陣のお米もすでに出荷された。中国は政府や地域の友好組織などさまざまなルートを通じて、同国の社会各界に対し、人々の生活に役立つ多様な救援を複数回にわたり提供している」と説明しました。

趙報道官はまた、「中国とスリランカの金融協力については、同国政府が対外債務の返済停止を発表した後、中国の金融機関は率先して同国と協議し、期限となった中国関連の債務を適切に処理し、スリランカが直面する困難への対処を支援する意向を示した。われわれは、スリランカが中国と積極的に話し合い、互いに歩み寄り、実行可能な解決策を検討することを希望している。中国は関係国や国際金融機関と共に、スリランカが当面の困難に対応し、債務負担を軽減し、持続可能な発展を実現するために、引き続き積極的な役割を果たしていきたい。同時に、スリランカ側が外国の投融資パートナーの正当な権益を守り、自国の投融資環境の安定と信用を守るために、自律的に努力することを信じている」と示しました。

趙報道官はさらに、「南アジア諸国を含む周辺国は中国外交の最優先事項だ。中国は周辺諸国との善隣友好関係の強化・発展を非常に重視し、全力を尽くしている」と強調しました。（提供/CRI）