人民網日本語版 2022年6月10日(金) 15時30分
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中国自然資源部海洋早期警戒モニタリング司によると、中国沿岸部の海面は今後30年で68~170ミリメートル上昇する見込みだ。
中国自然資源部海洋早期警戒モニタリング司によると、中国沿岸部の海面は今後30年で68~170ミリメートル上昇する見込みだ。関連地域は海岸の防護を強化し、海面上昇への適応力を高める必要に迫られる。新華社が伝えた。
同司が発表した「2021年中国海面報告」によると、中国沿岸部の海面は21年、例年より84ミリメートル高く、1980年以降で最高となった。中国沿岸部の海面は2012~21年にかけて、過去40年間近くの高い数値を示した。中国沿岸部の海面の変化は全体的に、変動しつつ上昇する流れを示している。過去40年近くの上昇ペースは年間3.4ミリメートルで、同期の世界平均水準を上回っている。中国沿岸部の海面は今後30年で68~170ミリメートル上昇する見込みだ。
海水温、気温、風、降水がいずれも沿岸部の海面の異常な変化を引き起こす重要な要素となる。海面の上昇は、海洋災害の影響を拡大させている。
世界的な温暖化を背景に、海洋が持続的に温かくなり膨張し、極地の氷床と陸地の氷河の溶融が加速している。これにより過去数十年近くにわたり、世界の平均海面の上昇ペースが上がっている。世界的な評価によると、世界の海面は2100年に2メートル、2150年に5メートルも上昇してしまう。大洋の小さな島国が壊滅的な災害に見舞われることは決して杞憂ではない。世界の沿岸部では海岸侵食や海水浸入などのリスクが持続的に拡大するだろう。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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