香港メディアの香港01は9日、日本の観光客受け入れ再開に伴い、香港からの日本旅行事情について報じた。

日本は10日から海外からの観光客受け入れを再開する。記事によると、香港政府は依然帰国の際には7日間の隔離措置を行っているが、日本と香港の各旅行会社は日本への旅行サービスの提供を開始した。記事は旅行社のホームページから引用し、「今日（9日）の午前中には（残りの旅行ツアーパックは）もう少しも残っていない。例えば、2万3000元（約46万円）の8日のパックと4万5000元（約90万円）の15日のパック、それぞれ3組と1組が出発予定だ」と伝えた。

旅行代理店・縦横遊WWPKGの袁振寧（ユエン・ジェンニン）常務取締役兼CEOは「8日の（ホームページへの）アクセス数は1日に40%増え、20人余りがツアーに申し込んだ。9月にはさらに申し込みが増えると見込んでいる」と明かし、日本円の下落に伴うツアーの値下げの可能性にも言及した。

今回、縦横遊WWPKGが提案する日本への8日間の旅行は毎週金曜日に1回設定され、香港エクスプレス航空を利用すれば最も早くて6月24日の出発の便となる。上限は30人で2〜4人のグループで利用できる。価格は1人当たり2万2888元（約46万円）で、帰国後の隔離ホテルの料金や検査費用、観光ビザ取得代行の費用などを含む。

一方で袁氏は、「客足は依然としてコロナ流行前のレベルには及ばない」と述べている。同氏によると、フライト数や香港に帰る際の隔離施設が不足しており、旅行が困難な原因となっているという。（翻訳・編集/刀禰）