がん死亡率で世界トップの中国、3つの悪い食習慣とは?―中国人医師

Record China    2022年6月14日(火) 0時20分

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9日、「中国は間違った飲食の『重災地』、この三つの悪習慣から早く離れるべき」とする記事が中国のポータルサイト・百度に掲載された。

9日、「中国は間違った飲食の『重災地』、この三つの悪習慣から早く離れるべき」とする記事が中国のポータルサイト・百度(バイドゥ)に掲載された。著者は医療や健康に関する情報を発信している中国の産婦人科医「婦産科武医生」さん。

記事は世界5大医学雑誌の一つである「ランセット」で報告された研究を引用した。この研究は195の国と地域の食事構造による死亡率と疾病負担を分析したもの。1990〜2017年の間に15種類の食事因子の摂取量の傾向を追跡し、各国の飲食構造とその人口の罹患および死亡の関連性について調べている。研究結果によると、この30年間、体に良くない食事が原因の死亡例の割合が世界の死亡例の約20%を占めており、人口大国である中国は体に良くない食事による心・血管疾患死亡率とがん死亡率でトップになっている。また、同研究は中国式飲食の3大問題として、「塩分の高さ」「穀類の少なさ」「野菜と果物の少なさ」を指摘した。

まず、塩分の高さについて、「中国では南方の人も北方の人も塩辛い食べ物、味が濃いものを好む。山東、東北、天津、北京などの地方の人は冬になると家で漬物を漬け込んだり、わざわざ市販の漬物を購入して食べたりする」とし、「これらの食品には大量の食塩が添加されており、亜硝酸塩の含有量は基準値を大幅に超えており、食感が良くご飯が進むが、長い間食べるのは健康に良くない」とした。また、「華中地区では大根の漬物やザワークラウトのような食べ物が好きな人が多く、東南の一部の地域の人はベーコンや塩漬けの魚などの食べ物を好む。しかし、塩漬けした食べ物の高い塩分は血圧の持続的な上昇を招きやすく、高血圧だけでなく、その中の亜硝酸塩は人体に入ると発がん性のあるニトロソアミンに変わりやすく、細胞のがん化のリスクを高める」と指摘した。

さらに、穀類の少なさについては、「中国人の食卓で、最もよく見られる主食は麺類と白米にほかならない」とし、「主食に分類できるものは大きく分けて2種類あり、白米・小麦粉と雑穀である」と指摘した上で、小麦を主成分とする麺類や米ばかりではなく雑穀を食べる必要があることを説明した。加えて「米・小麦粉と雑穀の割合は少なくとも4:1とし、雑穀の占める割合が高いほど良い」とした。

野菜や果物の少なさについては、「(中国では)バーベキューやスナックの屋台は若者に人気だが、新鮮な果物を好んで毎日食べている人は少ないという奇妙な現象がある」とし、「フルーツにはビタミンC、ビタミンA、アントシアニン、ビタミンB群、葉酸、食物繊維、ペクチンなどの栄養素が豊富で、人の新陳代謝や体の免疫力、抵抗力の向上作用が非常に顕著である」と説明した。(翻訳・編集/刀禰)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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