中国でこのほど、「1カ月働いた会社は偽物だった」とする記事が注目されている。

中国メディアの湖北経視によると、湖北省武漢市の女性、孫（スン）さんは4月28日、人から紹介されて、「武漢市桔動科技有限公司」という会社と期間1年の調査担当契約を交わした。

担当業務は、市内の路上で、レンタル電動アシスト自転車「青桔電単車」の設置状況を見て回り、撮影して報告するというもの。

契約書では、5月末に最初の1カ月分の給与約6000元（約12万円）が支払われることになっていた。だが支払われなかったため、同僚の男性と一緒に青桔電単車の運営元を訪ねたところ、そこは「武漢桔動科技有限公司」で、契約を交わした会社は「偽物」であることが分かった。

同僚の男性は、会社のトップの求めに応じて3万元（約60万円）を立て替えるなどしているという。

孫さんらに仕事を紹介し、契約書のやり取りをした郭（グゥオ）という男性は、「仕事を紹介しただけで、その会社の人間ではない」とし、「唐（タン）という男性から頼まれて人を集めた。契約書も彼から提供されたものだ。彼の電話番号は知らない。彼とは微信（ウィーチャット）でやり取りしていたが削除された」などと話しているという。

孫さんらは、武漢桔動科技のアドバイスに従い警察に通報。警察が捜査しているという。（翻訳・編集/柳川）