人民網日本語版 2022年6月16日(木) 12時30分
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バーチャルアイドルグループ「A-SOUL」のメンバー「珈楽」がこのほど、ライブ配信の休止状態に入ると発表し、一時大きな議論を引き起こした。
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エンタメとテクノロジーを融合させたバーチャルアイドルは、イベントを開催し、イメージキャラクターになり、ライブ配信を行い、すでにエンタメ業界の新しい要素になっている。
「バーチャル・デジタルヒューマンディープ産業報告書」は、中国のバーチャル・デジタルヒューマンの市場規模が2030年に2700億元(約5兆4000億円)前後に達すると予測した。
■メタバースのブームがバーチャルアイドル産業の発展を推進
日本のバーチャルアイドル「キズナアイ」が2016年11月末、YouTubeにチャンネルを開設すると、4カ月で約40万人のフォロワーを集めた。彼女は業界公認の早期バーチャルアイドルの代表者の一人になった。
近年、メタバースの概念が台頭と絶え間ない発展に伴い、バーチャルアイドルが今まで以上に注目されるようになった。
技術的な視点から見ると、バーチャルアイドル業界の発展は音声合成、バーチャルヒューマンシミュレーションなどの技術の持続的な進歩によるものだ。その中核技術は、コンピューターグラフィックス、コンピューター視覚、ディープラーニング、最適化アルゴリズムなど数多くの分野にまたがる。ニッチ分野にはさらに、人物特徴モデリング、身分・動作特徴デカップリング、フィーチャ駆動、高精度作図などが含まれる。業界も近年、リアルな人間の外観を持つバーチャルアイドルを作るために、新たなテクノロジー・ロードマップを模索している。
■リアルな人間による駆動がなぜ必要なのか
実は、すべてのバーチャルアイドルの裏側には、彼らを駆動し「活性化」させるリアルな人間が1人いる。このような人は「中の人」と呼ばれる。
電子科技大学情報・通信工程学院の陳建文(チェン・ジエンウェン)教授は、「バーチャルアイドルは単なるスポーツ、歌、ダンスができるバーチャルイメージではなく、リアルな人間のように観客と交流できるところが鍵を握る。しかし人間と同じような非常にリアルな交流は、現在の技術水準では極めて挑戦的で、開放的な条件下では達成が不可能だ」と述べた。
オープンな交流の需要と、フォロワーのバーチャルアイドルに対するスマート化の需要を満たすため、現在のバーチャルアイドルはリアルな人間による駆動を必要としている。
■バーチャルアイドルの侮れないビジネス能力
技術の成熟化に伴い、バーチャルアイドルの応用は徐々にオンラインのライブ配信から映像作品の制作やオンラインコンサートなどのより豊富なシーンに広がっている。徐々にコンテンツのアクセス数によりビジネスモデルが確立されている。
バーチャルアイドルのフォロワーは主に二次元文化の愛好家で、その数は中国の特にZ世代(通常は1995~2009年に生まれた世代を指す)の間で増え続けている。
陳氏は、「新時代生まれのZ世代は、マズローの5つの要求がすでに満たされており、倦むことなくハイレベルの需要を満たそうとしている。コンテンツの関連商品は彼らに帰属感と付き添い感をもたらす精神的な糧だ。バーチャルアイドルは常にオンラインで彼らに付き添うことができ、ちょうどその需要を補った」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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