CRI online 2022年6月27日(月) 10時50分
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中日両国間の文化交流の促進を図るべく、朗読ユニット『SAZANAMI』による太宰治作品朗読会が今月25日・26日に北京の蓬蒿劇場で開かれました。
今年、中国と日本は国交正常化50周年を迎えます。これを祝い、中日両国間の文化交流の促進を図るべく、朗読ユニット『SAZANAMI』による太宰治作品朗読会が今月25日・26日に北京の蓬蒿(ポンハオ)劇場で開かれました。朗読会は、『SAZANAMI』のメンバーである小林千恵さんが太宰治の『走れメロス』と『葉桜と魔笛』の二作を日本語で朗読し、スクリーンに中国語の字幕を表示するという形式で行われました。
『SAZANAMI』による朗読会は宮沢賢治作品を扱った第一回に続き、今回は二度目の開催です。女優で、番組のナレーションや吹き替えなどの仕事もしている朗読者の小林さんは、「『日中友好』はスローガンだけでなく、具体的なことをやるべきだ。私の目標は舞台を通じて日中両国の友好交流を実現することである」と話しました。
朗読という形を選ぶ理由について、小林さんは、「今まで中国語で芝居をすることに挑戦してきたが、日本語に立ち返ってみようと思い、この形にした」と答えました。今後の計画として、小林さんは、「北京だけでなく、ほかの都市でもこのような朗読会をやりたい。文学作品としては芥川龍之介や夏目漱石など、著名な作家を少しずつ紹介していきたい。日本語を勉強している人の多い場所で、また、日本語を学ぶ学生向けに開催したいのはもちろん、日本語が全くわからない人にも日本語の魅力に接して頂ける機会にしたい。また、学生たちとも一緒に朗読をしてみたい」と意気込みを語りました。
来場者の瀋さんは、「太宰治や川端康成、三島由紀夫など、日本文学界を代表する作家たちの名前は知っているが、作品はまだ読んだことがない。だから今回この朗読会に参加した。日本語はわからないが、言葉を通して感情は伝わると信じている。朗読者のパフォーマンスはとても上手で、表現力が高く、作品を見事に披露してくれた」と話しました。
また、親と一緒に会場に訪れた鐘くんは、「5、6年前に日本へ旅行に行った。そのときから日本に興味があった。今回、親から『太宰治はとても有名な作家だ』と聞いて、難しい作品ではないかと思っていたが、意外に理解しやすかった。おもしろいイベントだった」と感想を語りました。(提供/CRI)
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