「慰安婦の大多数が自発的」「日本は韓国を近代国家にしようとした」韓国大学教授の講義が波紋呼ぶ

Record Korea    2022年7月8日(金) 6時0分

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7日、韓国・YTNは「ソウル地域のある大学教授が講義中に慰安婦の歴史を歪曲する発言をして波紋を呼んでいる」と伝えた。写真は韓国・慶煕大学。

2022年7月7日、韓国・YTNは「韓国で最近、一部の保守団体がドイツのベルリンに設置された慰安婦像の撤去を求めて現地でデモを行ったことが物議を醸したが、今度はソウル地域のある大学教授が講義中に慰安婦の歴史を歪曲(わいきょく)する発言をして波紋を呼んでいる」と伝えた。

記事によると、慶煕大学哲学科のチェ教授は2日に行ったオンライン講義で、20世紀初めの帝国主義時代について説明する中で日本帝国の朝鮮侵略に言及し、「1910年の(韓国が日本に国を奪われた)庚戌國恥の最も大きな責任は朝鮮にある。高宗皇帝が裏金を受け取り国を売り渡した」との趣旨の発言をした。

また、日本帝国が初めて私有財産権を導入して韓国の資本主義の土台が作られたとする「植民地近代化論」に基づく主張もした。チェ教授は「日本人らが土地調査を行い、東洋拓殖会社だなんだと言って土地を奪われたとの主張があるが、全てうそだ。日本は韓国を近代国家にしようとした」と述べたという。

さらに別の日の講義では「日本軍慰安婦の大多数が自発的な売春だった」との主張もした。これに学生らから反発が相次ぐと、「日本帝国の侵略自体を擁護するのではない」と釈明したが、「日本軍慰安婦は強制的に連行された人よりも生計のための自発的参加が多かった」との主張は曲げなかった。

これを受け、韓国の歴史学界からは「一部の経済統計のみを強調して韓国近代化の始まりを日本帝国の支配に見いだす論理は針小棒大だ」と指摘する声が上がっているという。

韓国では昨年11月にも、成均館大学の公式ウェブマガジンに「日帝強占期が韓国の成長の基盤になった」との文章が掲載され問題となり、その後削除された。19年には延世大学教授が講義中に「慰安婦は売春の一種」と発言し、元慰安婦らの名誉を毀損した疑いで裁判を受けている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「その当時われわれには何の選択権もなかった。こんな人が教授だなんて」「ドイツのデモ隊と一緒に日本に追放するべき」「これが慶煕大のレベル。学費がもったいない」「慰安婦被害者の中には14歳だった人もいるのに、自発的に売春するわけがない」「基本のなっていない人がどうして教授になれたのか」「こんな人の講義を聞かなければならない学生がかわいそう」など批判の声が殺到している。

一方で「自発的慰安婦もいなかったとは言えない。学問に聖域があってはならない」「歴史にはいろいろな解釈があっていい」などと擁護する声も見られた。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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