愛しているのは「皮」か「魂」か、バーチャルアイドルが爆人気―中国

人民網日本語版    2022年7月9日(土) 9時0分

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中国のバーチャルアイドルファンは19~30歳の若者の占める割合が63.4%と高い

バーチャルアイドルは今、若者の間で非常に人気がある。中国の調査会社・艾媒諮詢(iiMedia Research)が行った調査研究によれば、中国のバーチャルアイドルファンは19~30歳の若者の占める割合が63.4%と高い。これと同時に、調査に回答したネットユーザーで「毎月バーチャルアイドルに使う金額は200元(約4000円)以下」と答えた人は37.2%に上り、「バーチャルアイドルを応援するためにもっとお金を使う」は24.8%に上った。

今、バーチャルアイドルを語ろうと思えば、「中の人」という言葉を避けて通ることはできない(「中の人」とは日本語からきた言い方で、バーチャルパーソナリティーの声や動きなどを担当する人のことを指す)。「中の人」がセンサーを付け、バーチャルパーソナリティーのキャラクター設定に沿って、ライブ配信の中でそのイメージで動いたり、歌ったり踊ったり、話をしたりすると、モーションキャプチャ技術によってリアルタイムでの双方向のやりとりが実現する、という方法が一般的だ。

以前、スター芸能人のファンの間でこんな言い方が流行った。「最初は見た目に引かれて、次は才能に引かれて、そして人柄にほれ込んだ」。今、バーチャルアイドルにも同じような言い方がある。「AI(人工知能)を使ったライブ配信は、最終的に一続きのコードになる」。「95後(1995年から1999年生まれ)」の留学生のアンディさん(仮名)はベテランのバーチャルアイドルファンで、「『中の人』はアイドルに人間らしさを与え、見た目に引かれてやってきたファンを本当にとりこにするものだ」と話す。

初期の代表的なバーチャルアイドルのキズナアイを例にすると、2016年11月末に動画サイトにチャンネルを開設すると、わずか4カ月で約40万人のフォロワーを獲得したが、運営会社が「4人のキズナアイ」という分身計画を打ち出し、「中の人」を増やしてみたところ、フォロワーからブーイングが起り、「最初の『中の人』しか認めない」との声が次々上がり、1年に及ぶ騒動の中でたくさんのファンが去っていった。

多くのファンを取材してわかったのは、彼らが「寄り添う」、「交流」、「友達」といった感情を含む言葉をよく使うことだった。多くのファンが、バーチャルアイドルは「皮」と「魂」が一体にならなければ、血の通った生き生きしたキャラクターにはならないとの見方を示す。

そこで「顔バレ・身バレ」(「中の人」の正体が明らかになること)について、前出のアンディさんは「多くの場合、ファンは『中の人』について自然に知るようになるが、彼らを守るため、正体をばらすようなことはしない」と話す。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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