2022年7月8日、第一財経日報は、河南省で問題となっていた新型コロナ用健康アプリの乱用が引き続き行われている可能性について報じた。

記事は、今年4月より河南省の農村で「村鎮銀行」と呼ばれる農村小型金融機関に口座を持つ住民の間で、ネットバンキングを利用できなくなった上、実際のPCR検査では陰性であるにもかかわらず自身の健康確認アプリアカウントが新型コロナ感染を示す「赤コード」に変わり、隔離措置を取られる事例が相次いだ問題について、当局が問題を認めて関係者を処罰したにもかかわらず今なお「赤コードに変わった」と訴える人が増え続けていると紹介。「赤コード」には決まって「河南省はあなたの健康リスクレベルを高いと判定しました」とのメッセージが付されていると伝えた。

その上で、同省鄭州市の行政ホットラインに問い合わせたところ、対応したスタッフが「すでに多くの村鎮銀行口座所有者から赤コードに変わったとの報告を受けているが、現時点で赤コード判定された具体的な理由は分かっていない」とコメントしたことを紹介している。

この問題について、中国のネットユーザーは「またやったのか」「あの手この手で預金を返そうとしないつもりだな」「いやはや、口座を持ってる人はえらい災難だよね」「慌てて自分の健康アプリも赤になってないか確認しちゃったよ」「お金はなくなってもいいから、赤コードをよこすのだけはやめてくれ」といった感想を残している。

また、実際に「赤コード」をもらったと思われるユーザーがアプリ画面の画像を貼り付けており、そこには7日に河南省で健康高リスク判定がなされたことが記されている一方で、「原因」の欄には「なし」と記載されていた。（翻訳・編集/川尻）