安倍元首相の台湾訪問時の「気さくすぎる」行動、馬英九政権はとばっちり?

Record China    2022年7月11日(月) 7時30分

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安倍元首相がかつて台湾を訪れた際の「あまりに気さく」な行動で、当時の馬英九政権が痛烈に非難される事態になったことがあるという。写真は安倍元首相への感謝と弔意を示す高層ビル「台北101」の表示。

香港メディアの香港01は9日付で、8日に銃撃されて死去した安倍晋三元首相にまつわる、かつて台湾を訪問した際の「あまりにも気さくな行動」で、当時の国民党馬英九政権が痛烈に非難されることになったエピソードを、改めて紹介した。

安倍元首相が第1次内閣の首相を辞任した後の2010年に台湾を訪問した際のエピソードだ。安倍元首相は民進党上層部との食事会に臨んだ後に、別の友人と会うと言い、台湾外交部(台湾外務省)が自動車を手配していなかったので、タクシーで次の訪問先に向かったという。

台湾で同件が報じられると、台湾人が次々にネットに投稿した。「安倍元首相は政治家一族の出身だがとても庶民的」と評する人がいた一方で、「(安倍元首相に対して)極めて礼を失している。外交策として、故意に辱めたのではないか」などと、当時の馬英九政権を厳しく非難する声が相次いだという。

香港01によると、このことが起きたのは10年10月下旬で、訪台した安倍元首相は当時の馬英九総統と会談した以外に、李登輝元総統や当時は野党だった民進党の主席を務めていた蔡英文現総統などとも会った。

安倍元首相との会食会に参加した、民進党幹部で現在は駐米台北経済文化代表処代表を務める蕭美琴氏によると、安倍元首相はレストランに現れた時には、まったく普通の様子で、食事会が終わるころになり「タクシーが来た」と周囲に告げたので、皆が驚いたという。

香港01は第三者を介して得た情報として、安倍元首相の実弟である岸信夫氏(現防衛相)は、安倍元首相ら一行は、完全にプライベートな行動と考えたまでで、台湾外務省が故意にタクシーを使わせたわけではないと説明したと紹介した。

当時の台湾では、馬英九政権を非難するだけでなく、「運転手はわざと遠回りをして料金をぼったくったのではあるまいな」といった、安倍元首相がさらに損をさせられなかったかどうかを気遣う書き込みも寄せられたという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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