人民網日本語版 2022年7月14日(木) 11時20分
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緊急手術必要な新生児が高速鉄道で539キロ離れた病院へ移送された。
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「子供の病状が悪化して一番危険な時に、鉄道当局がバトンを繋ぐように助けてくれ、スピーディーに転院することができた。手術後、2日間の観察期間を経て、子供の容態は安定している」としたのは新生児の母親である穆開熱姆さん。新疆ウイグル自治区のウルムチ児童病院で4日、穆開熱姆さんはようやくほっと胸をなでおろすことができた。光明日報が伝えた。
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新疆ウイグル自治区のクムル中心病院で6月30日、生後7日目の新生児が消化管穿孔を患っていることが分かり、ウルムチ市の病院に移送して、手術をしなければならないという診断が下された。しかし、クルム市とウルムチを繋ぐ飛行機の直行便はなく、救急車で移送した場合、少なくとも8時間は必要となる。その上、ちょうど猛暑が続いており、さらには長距離の移動による揺れは、病状が思わしくなく危険な状態で、まだ生まれて間もない新生児にとっては、大きなリスクを伴うことになる。そこで病院は新生児の家族たちと相談して、鉄道を利用できないか検討することにした。
サポート要請の電話を受けた中国鉄路ウルムチ局クムル列車運行管理当局は、直ちに病院と連携して、鉄道医療緊急救援メカニズムを立ち上げ、クムル駅の専門スタッフが病院と連絡を取って、救急車の到着後すぐに新生児をウルムチ駅に向かう列車D8813号に移送するよう手配した。こうして最終的に、3時間もしないうちに、新生児を539キロ離れたウルムチに緊急移送することができた。スピーディーな移動を可能にする高速鉄道が心温まる「命のレール」を作り上げたのだと言えるだろう。
午後11時10分、列車はウルムチ駅に到着。到着を待ち構えていた駅員や医療従事者が、直ちに新生児を救急車へと移送し、病院へ向かった。ウルムチ児童病院では医師らが夜を徹して治療を行い、早朝4時に手術が終了。新生児のバイタルサインは少しずつ安定し始めているという。
新疆ウイグル自治区の鉄道網が近年、継続的に整備され、高速鉄道も増加して、輸送能力が高まっているのを背景に、列車での移動がさらに便利となり、利用者が増加の一途をたどっている。それをベースに、同自治区の鉄道当局は、鉄道沿線の広い地域の病院と、緊急医学救援連携関係を構築し、急病患者の緊急移送サービスを提供している。2014年に、甘粛省の蘭州とウルムチを結ぶ高速鉄道・蘭新線が開通して以降、高速鉄道を活用して、沿線に住む人々に何度も緊急移送サービスを提供してきた。今回の新生児は、これまでに緊急移送した患者のうち、最年少だった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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