過度な中国依存、ドイツで手術用品や薬品が不足―独メディア

Record China    2022年7月22日(金) 8時0分

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18日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、マスクや手術用品、薬品の供給を中国に大きく依存してるドイツで、これらの製品が不足する事態に陥っていると報じた。

2022年7月18日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、マスクや手術用品、薬品の供給を中国に大きく依存してるドイツで、これらの製品が不足する事態に陥っていると報じた。

記事は、ドイツでは6月より1日の新型コロナ新規感染者が増加傾向にあり、ドイツ政府が現在、秋から外出時のマスク装着を義務付ける規定を設ける準備を進めていると紹介した。

一方で、2年前に新型コロナの感染拡大によるマスク不足に伴い、対中輸入への依存を低減する目的もあってドイツ国内では約150社がマスクなどの防護用品の生産を開始したものの、現在では多くの企業がすでにマスクの生産を止めており、商店で販売されているマスクの大半は中国製であると指摘。ドイツのマスク製造協会広報担当者が「多くの企業はすでに製造機器を処分してしまった。再び大流行が発生すれば、また中国が勝利を得ることになる」と語ったことを伝えた。

そして、ドイツ製マスクが市場から淘汰される理由として高コストであることを挙げ、ドイツ製のFFP2マスクの製造コストが1枚当たり約0.35ユーロであるのに対し、中国製は0.12ユーロと3分の1程度であることを紹介した。

また、マスク以外に手術用品も中国からの輸入品に依存しており、新型コロナ発生以降は欧州に運ばれてくるまでに時間がかかるようになったため、一部の手術が延期になる状況が発生していると指摘。野党からは国内生産を強化すべきとの声が出ているとした。

さらに、小児用の痛み止め、喘息用の噴霧剤、血圧降下薬、麻酔薬、抗うつ薬、ヨウ素剤などの薬品もコスト上の理由から中国やインドで生産されており、ドイツ国内で供給不足が起きていると紹介。その要因には新型コロナとロシアによるウクライナ侵攻のほかに、国際的なサプライチェーンの変化があると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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