橋の中を走るミニ列車、フル充電で10キロ走行―中国

人民網日本語版    2022年7月19日(火) 20時20分

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鋼箱桁内には縮小版の「ミニ列車」がある。

長江に架かる京港(北京―香港)高速鉄道安慶〜九江区間鯿魚洲長江鉄道大橋は、現在の中国で径間が最大、線路が最多かつ荷重が最大の鉄道箱桁斜張橋だ。高速列車がこの橋の上を走る一方で、鋼箱桁内には縮小版の「ミニ列車」がある。人民網が伝えた。

鯿魚洲長江鉄道大橋の鋼箱桁内には長さ3メートルの352のスペースがある。箱桁内にはレールが敷かれており、方向転換できる電動ミニ列車がある。これにより、橋・トンネル作業員は大径間鋼箱桁内の検査をしやすくなる。

■ミニ列車の大きさは?

ミニ列車は長さ3.2メートル、幅1.5メートル、高さ1.7メートル、定員2−3人、そのうえ一般的な大型機械と材料を積める。ミニ列車にはリチウム電池が内蔵されており、1回のフル充電で10キロメートル走行でき、日常的な作業の需要を完全に満たせる。

ミニ列車には2つの操縦席があり、前部と後部に対称的に置かれている。鋼箱桁の一端に到達すると、作業員は反対方向の操縦席に座れば元の位置に戻ることができる。

■ミニ列車の使い道は?

鯿魚洲長江鉄道大橋の鋼箱桁の高さは4.94メートルで、箱桁と箱桁の間は高強度ボルトと溶接で固定されている。従来の徒歩での検査作業で、作業員は往復に長い時間を費やす必要があった。

ミニ列車が使用された後、作業員はスピーディーに指定スペースに行き検査できるようになった。体力の消耗が減り、作業効率が上がった。さらに橋・トンネル作業員が巡回点検の範囲を広げ頻度を上げ、整備作業を効果的に展開するのに便利だ。ミニ列車はさらに輸送機関になり、電気溶接機、発電機、材料などを鋼箱桁内に運び、輸送時間を大幅に短縮している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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