28省の2021年平均賃金が発表、「足を引っ張った」感覚になるのはなぜ?―中国

人民網日本語版    2022年7月22日(金) 5時30分

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中国の28省が2021年の都市部機関で働く人の平均賃金を発表し、トップは北京市で19万4651元(約390万円)だった。写真は北京市。

中国の28省(自治区・直轄市)が2021年の都市部機関で働く人の平均賃金(年収ベース、以下同)を発表し、トップは北京市で19万4651元(約390万円)だった。するとネットユーザーが相次いで「自分は全体の足を引っ張った」とコメントし、中には「平均にされた」という人もいる。

これに対し、国家統計局は次のように分析した。賃金や収入に対する人々の感覚は実際に受け取る手取り収入に基づくのが一般的だが、統計当局が統計の対象とする賃金は税引き前の所得額だ。また、平均賃金は個人の受け取る賃金とイコールではなく、個人の賃金と全体の平均賃金を単純に比較することはできない。

同局は、「賃金と収入は一般的に歪度が正の分布となり、平均値は往々にして一般水準から逸脱し、一般水準より高くなる。つまり個々の大半のデータは平均値を下回る」と指摘した。

それなら、平均賃金にどんな意味があるのか。一般の人々との関係はどうか。

実際、平均賃金と1人1人のサイフは密接に関連している。たとえば「社会保険法」の規定では、従業員の平均賃金の伸び、物価上昇の状況に基づいて、基本養老保険(年金制度)の支給水準を適宜引き上げ調整することになっている。「最低賃金規定」は、最低月収基準を決定・調整するには、現地の労働者とその被扶養者の最低限の生活費、都市部住民の消費価格指数、労働者の平均賃金などを参照しなければならないと指摘している。「違法な雇用機関における死傷した従業員に対する1回限りの賠償の規定」は、賠償基数はその機関が所在する労働災害保険の統括エリアの前年度の従業員平均年収を指すと明確に規定している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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