アフリカ大陸での欧州と中国の活動に関する調査によると、中国は、アフリカでの意思決定とプロジェクトのタイムリーな完了に関して欧州連合（EU）より高い評価を得ていることが分かったと、中国国営新華社通信系の参考消息が23日、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストの報道を引用して伝えた。

ケニアのシンクタンク、地域間経済ネットワーク（IREN）が19日発表した調査結果によると、中国は道路や発電用ダム、鉄道、橋などの建設プロジェクトで欧州を上回る一方で、欧州はソフトパワー交流や気候変動意識などの抽象的分野で優位に立つ。

調査結果は、アフリカにおけるEUと中国との激しい競争を監視しているアフリカ25カ国の1000人を超える政策立案者から2021年の第4四半期（10～12月）に得た回答に基づくもの。

ドイツのフリードリヒ・ナウマン財団グローバルが委託した調査の報告書は、「中国は、EUが主導権を握っていると伝統的にみられていた分野を含むアフリカへの関与のほとんどの面でEUとの格差を埋めつつある」と指摘している。

回答者の75．2％が中国の迅速な意思決定を高く評価した一方で、EUへの評価は55．8％にとどまった。

「中国はアフリカのインフラ開発を支援している」という見方に回答者の85％超が同意を示した一方で、EUに関する同様の見方に同意したのは64．2％だった。（翻訳・編集/柳川）