羽広げると160センチにもなるオオサイチョウの「一家3羽」の撮影に成功―中国

人民網日本語版    2022年7月25日(月) 20時30分

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野生動物カメラマンがこのほど、雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州盈江県の熱帯雨林で、中国国家一級重点保護動物に指定されているオオサイチョウの親子3羽が一緒に映る映像と写真の撮影に成功した。

野生動物カメラマンがこのほど、雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州盈江県の熱帯雨林で、中国国家一級重点保護動物に指定されているオオサイチョウの親子3羽が一緒に映る映像と写真の撮影に成功した。人民網が伝えた。

映像を見ると、幼鳥はお腹を空かせているようで、頭をブルブル震わせて成鳥にエサを求めている。成鳥は木の間を飛び回り、幼鳥にあげるエサを探している。

サイチョウは、珍しく、美しい大型の鳥で、長いくちばしが体長の3分の1から半分を占めるのが特徴。頭にカブト状の突起があり、サイの角に似ていることから、「サイチョウ」と呼ばれる。中国のサイチョウのほとんどは雲南省の西部や南部、広西チワン族自治区南部に生息している。

サイチョウの習性についてよく知る職員によると、サイチョウは「一夫一妻制」を貫き、幼鳥を育てる3カ月の間に、雄が死んでしまうと、雌と幼鳥は餓死するという。そのため、動物界において、サイチョウは「家族の絆」が強いことで知られている。

中国に生息するサイチョウのうち、最大級なのがオオサイチョウだ。中国の雨林エリアにおいて最大級の鳥でもあり、羽を広げると、160センチと大人の身長ほどにもなる。中国の個体数は少なく、「一家3羽」が一緒に映る映像と写真は非常に貴重だ。

また、盈江県は中国でも生物多様性が豊かで、鳥類が多い地域の一つ。中国に5種類しかいないサイチョウ全てがこのエリアに生息しており、バードウォッチャーにとっては楽園のような場所となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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