Record Korea 2022年7月28日(木) 0時40分
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24日、韓国・ニュース1は「韓国の若者は恋人選びの際にもMBTIテストを重視しており、依存しすぎが懸念されている」と伝えた。写真は韓国。
2022年7月24日、韓国・ニュース1は「韓国の若者は恋人選びの際にもMBTIテストを重視しており、依存しすぎが懸念されている」と伝えた。
「MBTIテスト」とは1940年代に米国で作られた性格診断で、被験者は16のタイプに分類される。記事によると、米CNNが23日、このテストが韓国のMZ世代(1981~95年生まれのミレニアル世代と96~2012年生まれのZ世代)の間でブームになっていることを報じた。
CNNは韓国の若者にインタビューし、MZ世代が日常の中でMBTIをどのように活用しているかを紹介している。ソウルに住む23歳の学生は「初対面の席では常に自分のMBTIタイプを言う。自分について詳しく説明する必要がなくなり、時間を節約できる。最近はみんな、自分のMBTIタイプを知っている」「恋人は自分と相性のいいMBTIタイプで、1000日以上、交際が続いている。MBTIが間違っていないという証拠だ」と話している。他の学生も「相性が悪いMBTIタイプの人とのデートに時間を投資する必要性を感じない」などと話している。
また、「企業も積極的にMBTIを活用している」として、MBTIタイプをパッケージデザインに取り入れた缶ビールや、募集しているMBTIタイプを明記した求人広告などを紹介している。
こうしたMBTIブームについて、専門家は「新型コロナパンデミックの拡散と不安心理が反映されている」と分析している。檀国(タングク)大学心理学科のイム・ミョンホ教授は「MBTIの人気が急騰した時期と、パンデミックの時期は重なる。人々がコロナで不安になり、心理的に頼れるものを求めたのだろう」と説明している。
新型コロナだけでなく、競争の激しい雇用市場、失業率の高さや住宅価格の高騰など、韓国の若者が抱える未来に対する悲観が影響していると分析する専門家もいるという。恋愛、結婚、出産、マイホームを諦めた(放棄した)「N放世代」とも呼ばれるMZ世代は、デートの相手探しに時間をかけ努力しようという考えがなく、効率的なMBTIに過剰にはまるようになったとの声も上がっているという。記事は「多くの専門家が、MBTIに依存し過ぎることは健全ではなく、科学的根拠も欠如していると警鐘を鳴らしている」と伝えている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「でもこの診断、結構当たってるよね」「四柱推命やタロット占いより科学的だし、ある程度性格が把握できるのは事実でしょ」「データとして参考にするのは悪いことじゃないと思う」「昔は占いをやってたじゃん」「占い師に相性を見てもらってた世代に、そんな指摘をする資格がある?」「顔や財産、職業で選んでも、性格が合わず大げんかして別れるケースが多いから」「両親がけんかして離婚するのを見て育った世代だから、自分の人生に慎重なんだよ」「最悪の世代であることは確かだ」など、MBTI診断に好意的な声が寄せられている。
一方で、「20分くらいでできる簡易検査で、当たるも何もないよ(笑)。血液型診断や星占いと変わらない」「韓国人の特徴:メディアに踊らされやすい、主観がはっきりしていない」「依存というか、面白がってやってるだけじゃない?」「本物の診断を受けるならいいけど、ネット上で出回ってるでたらめで診断すれば結果もでたらめだよ」など、否定的なコメントも多く見られた。(翻訳・編集/麻江)
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