ロボットが料理するならコックは不要?スマート料理マシン普及で―中国

人民網日本語版    2022年7月27日(水) 23時0分

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料理ロボットが飲食業者から一般家庭にまで広がりを見せている。

洗って切りそろえた食材をスマート野菜炒めマシンに投入し、コックはフライ返しを使うことなく、コントロールマシンの操作メニューを選んでボタンを押すと、機械が自動的に材料を炒め始める。数分後、おいしそうな料理ができあがる。

最近はこうした料理ロボットが飲食業者から一般家庭にまで広がりを見せている。ロボットが料理するようになってコックに取って代わるかどうかという問題が、人々の好奇心をかき立てている。

チンジャオロース(青椒肉絲)を例にすると、主な材料や分量は決まっており、作り方にも厳格な要求がある。例えば炒める時は170度の油で30秒炒めなければならないし、調味料は炒め始めてから5分後に入れなければならず、機械の温度を95度に保たなければならない、などだ。

武漢吉年介護サービス有限公司の飲食部責任者を務める郭威(グオ・ウェイ)さんは、「これはプログラミングによってコックの技術を再現したものだ。当社はコックの調理工程から大量のデータを収集・分析し、最良の数値を見いだし、メニューの手順を編み出し、ロボットがコックの一番良い動きを自動的かつ完全に再現できるようにした」と説明した。

郭さんは、「手順を厳格に踏まえさえすれば、誰が操作しても、できあがる料理の味は同じになる。料理ができない人でも、ディスプレーを何度かタップすれば、名人の技と同じ味が作れるようになる」と話した。

また郭さんは、「現在、私たちのところにはコックが2人と野菜炒めマシンが1台あり、料理完成の効率は以前コックが5人いた時よりもずっと高い。うちの小型野菜炒めマシンは一度に100~150人分の料理を作ることができ、わずか6分ほどしかかからず、効率は人間よりはるかに高い」と説明した。

レストランを経営する張友(ジャン・ヨウ)さん(48)は、「中国料理の標準化が実現すると、将来は厨房にいるコックがますます少なくなるのに対し、調理員が大幅に増加するだろう。野菜炒めマシンなどのスマートデバイスが飲食産業で大量に応用されるのは発展の必然的な流れであり、市場のニーズでもある。ロボットを採用すると、調理員の生産効率はコックの何倍にもなるが、給料はずっと少ないので、企業のコスト削減・効率向上にとってはプラスだ」と話した。

張さんは、「野菜炒めロボットにも欠点があり、たとえばあらゆるタイプの料理を作れるわけではなく、一部の調理工程が複雑なメニューは作れない。今、最も得意なのはすぐにできあがるシンプルなメニューだ。『野菜炒めロボットがコックに取って代わる』というのは適切な言い方ではなく、コックとロボットには『それぞれの得意分野がある』」と率直に述べた。

また張さんは、「将来のコックには2つの道しか残されていない。能力不足のコックは調理員になって、厨房で各種スマートキッチンツールの操作を担当することになる。能力の高いコックはセントラルキッチンで科学的研究に従事し、新メニューの開発を担当し、野菜炒めロボットのためにメニューを組み立てるようになるだろう」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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