中国民用航空局は26日、Z15（AC352）型ヘリコプターに型式合格証を発給した。これは同ヘリの開発作業が成功を収め、中国国内民用市場に進出する条件を備えるようになり、中国民用ヘリシリーズの空白を埋めたことを示している。新華社が伝えた。

Z15（AC352）型ヘリは中国航空工業集団有限公司と仏エアバスが「共同投資、共同開発、リスク分担、利益共有、市場共有」の原則に基づき、対等の協力により共同開発した先進的な中型多用途ヘリで、中国の航空ハイテク分野における西側先進国との全面的に対等な協力の先例を築いた。

Z15（AC352）型ヘリは、中国航空エンジン集団有限公司と仏サフラン・ヘリコプター・エンジンズが共同開発したWZ-16エンジンを搭載し、双発・ワイドボディ、前3輪格納式降着装置を採用。最大離陸重量は7．5トン、最大航続距離は850キロメートルで、乗客の定員は16人。

同機は4軸デジタル自動飛行制御システム、ガラス張りのコクピット、高集積度アビオニクス、耐衝撃機体など複数の成熟した技術を採用。ローターシステムと機体の耐用期間は2万時間にのぼり、トランスミッションシステムとエンジンの大規模な修理の間隔は5000時間に上る。安全性と信頼性が高く、内部の空間が広く快適で、航続距離が長く経済的に優れているといった顕著な特徴がある。捜索救助、海上油田作業、人員輸送、医療救護、ビジネスチャーター機などの分野に広く使用できる。（提供/人民網日本語版・編集/YF）