「君を見つけた~僕の最愛の友達~」は清純版ハイロイン?ブロマンス規制の中で誕生した話題作が登場

anomado    2022年7月31日(日) 15時0分

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一時はムーブメント化が注目されたブロマンス作品の規制スタート後、中国で昨年9月に配信をスタートした「君を見つけた~僕の最愛の友達~」が「清純版ハイロイン」とネットでも注目された。

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2019年の武侠ファンタジー時代劇陳情令」のメガヒットをきっかけに注目ジャンルとなったのち、「山河令」を筆頭に量産され、ムーブメント化が始まったブロマンス作品は昨年、大きな打撃を受けることとなった。中国共産党機関紙などが、ブロマンスやBL(ボーイズラブ)はネットの環境や秩序を乱すとの批判を展開し、すでに完成している複数のドラマは、現在も配信のメドが立たないまま時間が経過している。

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そういった困難な状況の中、中国で昨年9月に配信をスタートすると、「男同士の友情は表向きの顔」「清純版ハイロイン」(『ハイロイン』は16年にヒットした中国BLドラマ)とネットを騒がせたのが、大学生の友情を描いた青春ストーリーの「君を見つけた~僕の最愛の友達~」(最好的朋友)だ。ドラマの舞台は2007年の青島(チンタオ)市。日本語学科で学ぶ学生たちが主人公で、歌手オーディション番組やコンテストが花盛り、友達との連絡は携帯電話のSMSと、現在の30代半ばの人々には懐かしいキャンパス風景がそこにある。

ドラマの主人公は、寡黙で対人恐怖気味ながらも、自作の歌をネットで公開して人気を得ているリン・シャオ(林肖)と、明るく天真らんまんなキャラだが心に寂しさも抱えるシャオ・ニエン(邵年)の2人。大学の軍事訓練で出会い、それぞれ心引かれる存在となった2人はその後、衝突と和解を繰り返して友情を育んでゆく。

しかし、気になるのがこの2人の“友情”だ。リン・シャオがのぞかせる不安感や強烈なジェラシー、シャオ・ニエンの容赦のない独占欲、それを歓迎しているようなリン・シャオの言動や、2人が交わす意味深な視線はいずれも、見る側の想像力を否応なくかき立てる。また、なぜかリン・シャオに積極的に近づくハイスペックなイケメンのウー・ミンハオ(武鳴昊)など、個性的な同級生たちの動きからも目が離せない。

ブロマンスやBL作品の規制下で、配信にこぎ着けた同作はもちろん、主人公の2人が愛を語るわけでもなく、体に触れあう場面もほとんど登場しない。このため、ドラマの中で見ることができる2人のやり取りや、交わすセリフは、あくまで海面に出ている氷山の一角といったイメージだ。リン・シャオが高校時代、親友と突然不仲になったトラブルの理由など、具体的に描写されていない部分も多く、水面下にある広大なストーリーが、視聴者にさまざまな想像の産物をもたらしてくれると思われる。(Mathilda

CS衛星劇場にて、2022年8月15日(月)より日本初放送!

毎週(月)午後11:00~深夜0:15 ※2話連続放送

再放送:毎週(日)午前5:45~7:00 ※2話連続放送

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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