中国紙・環球時報は28日、韓国メディアの報道を引用して、「韓国はおそらく米国が提案する半導体協力案を拒むことができないだろう」と報じた。

記事によると、韓国・聯合ニュースは27日、米国が主導する日米韓台による半導体サプライチェーン枠組み「チップ4」をめぐり、「韓国は試験台に立たされている」と報じた。韓国外交部内では、この提案を拒否することは現実的に厳しいとの見方が広がっているという。

中国との摩擦を引き起こしたくない韓国は、中国を半導体サプライチェーンから排除することには非常に慎重になっている。韓国政府は「チップ4」がメディアで同盟のような閉鎖的な扱われ方をすることを嫌っており、「中国との積極的なコミュニケーションを通じていかなる『誤解』も取り除く」方針を示している。

それでも、聯合ニュースは「チップ4」の交渉自体に消極的な姿勢を示すことはないとの見方を示した。韓国外交部関係者は、「『チップ4』への参加決定は長期に先送りできる問題ではなく、必要な時に決定する」と述べた。

「チップ4」をめぐっては、中国外交部の趙立堅（ジャオ・リージエン）報道官が26日の定例会見で「韓国が客観的で公正な立場を堅持し、中韓関係の発展に資する行動を取るよう期待する」とけん制していた。（翻訳・編集/北田）