人民網日本語版 2022年7月30日(土) 18時0分
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食品をカットして成型する過程で生じたさまざまな規格外の切り落とし・切れ端が、最近密かにECプラットフォームで人気のおやつ商品になっている。
今年の夏、あついのは天気だけでなく、次から次へと登場する消費の新トレンドもそうだ。
クッキーの残りカス、パンの耳から、ハムの端っこ、サーモンの切り落としまで、食品をカットして成型する過程で生じたさまざまな規格外の切り落とし・切れ端が、最近密かにECプラットフォームで人気のおやつ商品になっている。形は不格好だが、味は規格品と全く変わらず、価格は7~8割ほど安い。
切れ端とは、一般的に食品製造のカットなどの工程で生じる端の部分を言い、形が不揃いなため規格品として売られることはないが、業者の中にはこれを商品として販売するところもあり、コストを抑えられると同時に、食品ロスもなくすことができる。
若者から見ると、切り落としおやつは「節約の宝庫」で「お得感が満載」だ。ネットショッピングプラットフォームを起動すると、「量り売りなら無駄が出ない」、「おいしくて安い」といった業者の売り文句が目に入る。干し肉、牛の胃の切り落とし、ハムの端っこから、おせんべいの切れ端、パンの耳、プレッツェルまで、「おやつが私たちをとりこにする」のであり、思いつかないものがあっても、買えないものはない。有名な芸能人やネットで人気のブロガーも次々に参入して流れに乗り、さまざまなレビューやおすすめ情報がこぞって「節約」を旗印に、若者に対し、節約しながら買い物をし、思い切りおやつを食べようと呼びかける。
切り落とし食品は実際どれほど人気があるのか。データを見ると、今年第1四半期(1-3月)だけで、ECプラットフォームの中には売り上げが前年同期比1749.23%増の2000万元(約4億円)に達したところがあり、10万元(約200万円)を超えた企業はざらにある。
品物がよくて価格が安い、おいしくて手が届きやすいという商品の位置づけが、細かくそろばんをはじく「クールカール族」の節約しつつトレンドも大切にするライフスタイルと共鳴し、切り落とし食品は今や飛ぶ鳥を落とす勢いの好調なビジネスになった。
工場が切り落とし食品をパッケージして消費者に直接販売するのは、消費心理を正確につかんだマーケティング手法であるだけでなく、インターネット時代における需給の正確なマッチング、生産プロセスの最適化、資源の無駄のカットなどに向けた一種の試みだ。
切り落としおやつを追い求め、消費期限切れ間近の食品を好み、ビッグブランドへの迷信を捨てて適切な価格の商品を購入するのが、今の若者は細かくそろばんをはじくというバトンを受け継ぎつつあるのだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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