人民網日本語版 2022年7月29日(金) 22時50分
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買い物が好きな中国の消費者は最近、一部のSNSや海外通販サイトで日本での代理購入の情報が増えたことに気づいている。
円安が進行し、このほど20年近くぶりの安値を更新したことから、日本では世界のぜいたく品の価格が他国よりかなり安くなった。
一部のぜいたく品ブランドが過去2年間に何度も値上げをしたが、目下の円安により、米ドル、香港ドルあるいは人民元を円と両替して日本でブランドのバッグ、腕時計、ジュエリーなどを買うと、他国よりも安く買える。こうした価格差に引き寄せられて、多くの中国の消費者が日本の代理購入業者に再び目を向けるようになった。分析によれば、過去2年間余り低迷が続いた代理購入産業が「捲土重来」を期しているという分析がある。
これまで日本で現地ガイドをしていた東北出身の女性の張さんは、「2020年までは中国で日本旅行が大人気で、自分も以前はガイド業務の外、代理購入業務も兼業していた。購入するのは日本製の医薬品と化粧品、日用品などがほとんどだった。新型コロナウイルス感染症が発生して、こうした仕事はほぼ低迷状態に陥った。しかし昨年の下半期以降、ガイドをする予定だった中国の観光客が感染症で中国から出られなくなると、ぜいたく品の購入を手伝ってくれないかとたずねてくるようになった。私が実際に日本にいることがわかっているので、信頼できる購入ルートだと考えたのだろう」と話した。
しかし最近の円安により日本では物価が急上昇し、多くのぜいたく品ブランドはこの圧力に耐えられなくなってきた。一部の日本の代理購入業者がソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」で共有する情報によれば、今年6月下旬から8月初旬にかけて、グッチ、カルティエ、ゴヤールなどの一流ブランドが日本での価格を引き上げたか、これから引き上げる予定という。
専門家は、「今、円安が続いていることから、各ブランドが日本の直営店での公式価格を引き上げようとしているが、それでも今なら他の国で買うのに比べ、日本の直営店での価格は非常に魅力的な選択肢だと言える」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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