Record China 2022年7月29日(金) 21時0分
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中国メディアの界面新聞は29日、「気温40度が徐々に夏の常態になっている」とする記事を掲載した。写真は江蘇省南京市。
中国メディアの界面新聞は29日、「気温40度が徐々に夏の常態になっている」とする記事を掲載した。
記事によると、中国でも全国的に気温の高い状況が続き、気象局は28日、高温オレンジ警報を引き続き発令して「南東部の大部分の地域、新疆ウイグル自治区と内モンゴル自治区の大部分の地域で35度以上の高温が続いている」と指摘。8月に入るとその範囲は北に広がると予測される他、向こう10日間、南方の大部分の地域で高温が続くとみられるという。
中国では最高気温が35度以上に達する気象現象が「高温」とされ、記事は今夏について「高温熱波の持続時間が比較的長く、中部・東部の省の天気予報に『気温40度以上』が頻繁に出現。さらに高温の範囲もますます広がっている」とした上で、中国気象学会氷凍圏・極地気象委員会の武炳義(ウー・ビンイー)氏が「地球温暖化という大きな背景の下、夏の高温熱波の発生は珍しいことではない」と説明したことを伝えた。
武氏はまた、1979年から現在にかけて長江の中・下流地域が高温熱波に見舞われる頻度が明らかな増加傾向を示していることなどに言及し、「高温熱波がもたらす破壊性は豪雨をはじめとする極端な天候より強い可能性がある。影響する範囲がより広いためで、極端な高温にはさらに重視が必要だ」との見方を示すとともに、「水源が相対的に不足している地域にとって高温熱波は工業、農業用水の不足を招き、人類の飲み水すら確保できなくなる」と語ったという。(翻訳・編集/野谷)
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