PSYの公演で作業員死亡…オスロ大教授「これがK-POPの現状」=韓国ネット「PSYが責任を」

Record Korea    2022年8月2日(火) 10時0分

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1日、韓国・京郷新聞は、コンサート会場で舞台装置の撤去作業中だった外国人労働者が死亡する事故が発生したことと関連し、ノルウェー・オスロ大学の教授が「これがK-POPの現状だ」と指摘した。

人気歌手PSY(サイ)のコンサート会場で、舞台装置の撤去作業中だった外国人労働者が死亡する事故が発生した。1日、韓国・京郷(キョンヒャン)新聞によると、これと関連しノルウェー・オスロ大学の教授が「これがK-POPの現状だ」と指摘した。

記事によると、先月31日午後3時50分ごろ、江原(カンウォン)道・江陵(カンヌン)総合運動場で、鉄骨製の舞台装置を撤去していたモンゴル国籍の20代の男性が15メートル下に転落し死亡した。警察は男性が作業中に足を滑らせたものとみている。この運動場では前日、PSYの公演が行われており、死亡した男性は舞台装置を製作する外注業者の従業員だった。

オスロ大学で韓国学を教える朴露子(パク・ノジャ)教授は事故同日、自身のFacebookに「PSYのようなK-POP歌手は世界に名声をとどろかすことができるが、その公演の物質的インフラを担当する労働者たちは、過去と変わらず、命懸けの危険極まりない環境で働かざるを得ない。責任者の処罰などは行われない」と書き込んだ。また、芸能界の深刻な所得格差についても指摘し「公正の“公”の字がどこにも見当たらない。大韓民国は依然として不義と格差の社会であり、その格差は深まるばかりだ」と述べている。朴教授はロシア出身で韓国に帰化した。朴露子は筆名。

2018年にはオペラの公演の準備中、補助スタッフが転落死する事故が発生した。また、先月22日はミュージカルを上演中に舞台装置が倒れ、その上にいた俳優が転倒する事故が起きている。公演関連の事故が絶えない理由について、韓国産業技術試験院の傘下にある公演場安全支援センターのキム・ドンギュンセンター長は「韓国では公演前の準備と公演後の撤収時間が先進国に比べ不十分で、『時間に追われている』という現場の声は多い」と指摘。公演界の認識改善が求められると訴えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「PSYは歌手である前に事務所の社長でしょ?責任はPSYが取るべきだ」「コロナ禍でこういう公演をすること自体、問題があると思う」「PSYと事務所が公演関連の日程を決めたのだろうから、全ての責任を負うべきだ」「PSYに直接的な過ちはなかったとしても、道義的に責任を取ることになるだろう。ライブの開催そのものに賛否があったのに、こんなことになるとは」「(客席に水をまく演出があることから)PSYの公演に問題があったのは確かだ。舞台装置が水に濡れていなければ、転落事故も起きなかったのでは」など、「PSYが責任を取るべき」とのコメントが多く寄せられている。

一方で「PSYが悪いことをしたのでもないのに、なぜ彼の名前を出して責めるのか」「責任は労働者を雇用していた業者にある」など擁護の声も上がっている他、「安全管理を担当していたのはPSYなのか?記者はきちんと取材して、なぜこのような問題が発生したのか、今後どうすべきかを書いてもらいたい。こんな調子だから、安全問題が解決されないんだよ」といった意見も見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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