中国版バレンタインデー「七夕節」にプレゼントは必要?負担?―中国メディア

人民網日本語版    2022年8月5日(金) 17時30分

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中国では、「七夕節」は中国版バレンタインデーとも言われるほどロマンチックなイベントで、多くの若者がこの日にプレゼントを通して恋人に愛を伝える。

愛の大きさをプレゼントで測ることはできないものの、恋人に愛を伝える方法の一つがプレゼントであることもまた真実。中国では、「七夕節(旧暦の七夕、今年は8月4日)」は、中国版バレンタインデーとも言われるほどロマンチックなイベントで、多くの若者がこの日にプレゼントを通して恋人に愛を伝える。そして、七夕節前後には、SNSでも「プレゼントリスト」や「地雷を踏まないプレゼントガイド」が話題になる。しかし、それがプレッシャーとなり、負担に感じている人もいる。中国青年報が伝えた。

陳俊沢(チェン・ジュンザー)さん(24)は付き合って1年になる彼女の熊媛媛(シオン・ユエンユエン)さんと特別な日にはプレゼントを贈り合っており、スキーや旅行に行くこともある。陳さんがよくプレゼントするのはスキンケアグッズや化粧品などであるのに対して、熊さんは手作りのペンダントや名前入りのペン、カメラのメモリーカードなどをプレゼントしてきたという。

しかし、陳さんは、「七夕節のような特別な日に恋人にプレゼントをしないのもプレッシャーになるが、プレゼントを選ぶ時には、彼女が気に入ってくれるか、気持ちが伝わるかどうかが心配になるというのが本音」と話し、「プレゼントというものは、その気持ちも伝わらないと意味がないので、毎回、プレゼントしたり、何かを贈ったりするときは、手書きのラブレターを添えている」という。

中国青年報社社会調査センターの調査によると、プレゼントを贈ることについて、青年の69.9%が「悩んでいる」と答えた。また、特別な日に恋人にプレゼントを贈らないことについて、青年の63.5%が「プレッシャーを感じる」と答えた。

天津市のある事業機関に勤めている90後(1990年代生まれ)の方可微(ファン・カーウェイ)さん(仮名)は、結婚してまた1年足らず。彼女によると、「恋人から夫婦になり、プレゼントに対する考え方の違いは、相手を理解するというゴールを目指して今もすり合わせ中」としている。

そして、「特別な日には私自身はプレゼントやセレモニー感を期待しているが、夫はそのような日に食事や遊びに出かけることを好む。そうした祝い方の違いに最初のうちは慣れなかったが、一緒にいる時間が長くなると、相手のことを理解できるようになり、すり合わせ期間を経て、夫も私の望んでいることや好みを理解してくれるようになった」と語る。

調査では、相手に気に入ってもらえるプレゼントを贈るために、回答者の71%が「普段から相手の好みに注目しておく」と答えた。恋人とプレゼントを贈り合う意義については、青年の65.7%が「気持ちや愛を伝えるため」と答え、最も多かった。

カウンセリング心理学者の陳志林(チェン・ジーリン)氏は、「プレゼントは相手に対する態度であり、重視していることを示す方法でもある。恋人とプレゼントを贈り合うというのは愛を伝える方法で、安心感や親密度が増し、互いに心を尽くし、日頃のお返しをすることができる。男女が一緒に過ごすためには、関心を示し、支え合う必要がある。相手に対する健全な感情というのは、互いに育て合うものだ。そのため、恋人がプレゼントを贈り合うというのも愛を育てる方法の一つで、絶対に必要なセレモニー感でもある」との見方を示す。

そして、「認知という角度から考えると、セレモニーが、その後に起きることに直接影響を与えるわけではないが、その過程で積極的に自己暗示することができ、それは人が欲しかった結果を得るのにつながる」と分析する。

また、恋人が一緒に過ごすことについて、陳氏は「互いに思いやりを示し合い、互いに文句を言い合うことは避けなければならない。相手に感情的な試練を与えるよりも信頼した方が長く続くことになる」との見方を示し、「感情面で、相手を無理やり変えようとしてはならない。無理やり変えられることを好む人はいない。そうしようとしても、成功する可能性はほとんどないだろう。人が変化するのは、相手のことが好きだから是非変わりたいと思っている時と、一定の苦痛を経験して変わりたいと思うようになる時だけ。二人が十分に理解し、広い心で受け入れ合うことができれば、どんな問題でも解決できる。もちろん、不快な記憶を定期的に削除することも必要だ。パソコンの不要なファイルなどを定期的にクリアしなければならないのと同じで、恋愛にも不快な記憶の定期的な削除が必要だ」とアドバイスしている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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