初の陸上生態系炭素観測衛星の打ち上げに成功―中国

人民網日本語版    2022年8月5日(金) 17時20分

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中国初の陸上生態系炭素観測衛星「句芒号」が4日午前11時8分、太原衛星発射センターで「長征4号乙」キャリアロケットによって成功裏に打ち上げられた。

中国国家航天局の情報によると、中国初の陸上生態系炭素観測衛星「句芒号」が4日午前11時8分、太原衛星発射センターで「長征4号乙」キャリアロケットによって成功裏に打ち上げられた。同衛星は炭素ストック観測、生態資源の詳細な調査、国家重要生態プロジェクトの観測・評価などの分野にリモートセンシング観測サービスを提供する。人民日報が伝えた。

句芒号は国家民用宇宙インフラ中長期発展計画の科学研究衛星で、レーザー、マルチ角度、マルチスペクトル、ハイパースペクトル、偏波などの総合的なリモートセンシング手段により、植生の生物量、大気エアロゲル、植生クロロフィル蛍光などの要素の探査・計測を実現し、陸上生態系炭素観測、陸上生態と資源の調査・観測、国家重要生態プロジェクト観測・評価、大気環境観測と気候変動におけるエアロゲルの働きに関する研究などに広く用いられる。同衛星はさらに標高点の取得、災害観測・評価、農業リモートセンシング観測などの需要を満たし、中国の陸上リモートセンシング定量化水準を大幅に上げる。

句芒号は軌道上で運営された後、アクティブとパッシプを組み合わせたリモートセンシング体制を採用し、世界の森林カーボンシンクのマルチ要素リモートセンシング情報を取得し、カーボンシンク計量の効率と精度を高め、従来の人工的なカーボンシンク計量の手段を変え、中国の二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの目標を達成するための重要なリモートセンシングのサポートを提供し、中国の森林、草原、湿地、砂漠化土地などに対する統計・観測・計算能力の建設をサポートする。

今回の任務ではさらに、衛星「交通4号」と「閔行少年星」(閔行とは上海市閔行区のこと)2基の打ち上げに成功した。交通4号は軌道上で世界の船舶航行、フライト状況、世界のIoT(モノのインターネット)と関連する情報の収集を行う。閔行少年星は幼稚園児・小中学生による衛星の設計、開発、搭載、打ち上げなどの宇宙科学研究とプロジェクトの実践参加にサービスを提供すると同時に、宇宙・地上一体化炭素源観測応用の科学研究を展開する。

長征シリーズの打ち上げは今回で430回目。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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