イリナキウサギ保護ボランティアチームが7日、天山山脈がある新疆ウイグル自治区ボルタラ・モンゴル自治州精河県吉普克山区などの地でイリナキウサギ保護・監視測定作業を行っていたところ、イリナキウサギの姿を確認し、その撮影に成功した。人民網が伝えた。

中国固有の種であるイリナキウサギは、個体数がジャイアントパンダより少ないウサギ目の動物。天山山脈という高い標高と寒冷エリアの生態系に生息する希少動物で、国際自然保護連合（IUCN）による絶滅危惧種および中国の重点保護動物に指定されている。人為的干渉や気候変動、種そのものの原因など複数の要因により、原産地であるイリ州ニレク県吉里馬拉勒山に生息していたイリナキウサギはすでに絶滅してしまった。原産地に最も近い地域である精河県吉普克山区では数年前からイリナキウサギの存在と活動が何度も確認されていた。（提供/人民網日本語版・編集/KM）