Record China 2022年8月17日(水) 11時0分
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台湾の民間大手シンクタンク・台湾民意基金会が16日に公表した世論調査の結果で、台湾人の8割が中国の軍事演習を恐れていないことが分かった。
台湾の民間大手シンクタンク・台湾民意基金会が16日に公表した世論調査の結果で、台湾人の8割が中国の軍事演習を恐れていないことが分かった。独国際放送・ドイチェ・ヴェレが伝えた。
調査では、ペロシ米下院議長の訪台について「歓迎する」と答えた人が52.9%に上り、「歓迎しない」は24%。「どちらとも言えない」が18.3%だった。「中国が大規模な軍事演習を行うことを知っていれば、ペロシ氏の訪台を拒否すべきだったと思いますか?」との問いには、「拒否すべきでない」(52.9%)が「拒否すべきだった」(33.6%)を上回った。
中国軍が行っている大規模な実弾演習を恐れているかについては、「あまり恐れていない」が33.3%、「まったく恐れていない」が45%で合わせて8割近くに上った。「非常に恐れている」は5%、「やや恐れている」は12.2%だった。同基金会の遊盈隆会長は「この結果は、中国の軍事演習が台湾人民を威圧するという効果を発揮できていないことを示している。台湾人は中国からの威圧に慣れていると同時に、台湾社会の民心は穏やかで乱れておらず、中国の史上空前規模の軍事演習に少しも慌てていない」と分析した。
このほか、中国が台湾に対して戦争を起こす可能性について「いつでもその可能性がある」との回答が39%、「可能性は低い」が53%だった。また、防衛力については危機意識が強い傾向があり、「台湾は自力では中国の侵攻を阻止できない」が64.4%で、「できる」(22.4%)を大きく上回った。蔡英文政権の安全保障についても「自信がある」が46%、「自信がない」が41%と拮抗(きっこう)した。
中国から攻撃を受けた場合、米国が派兵するかについては「派兵する」が48.5%、「派兵しない」が37.4%だった。支持政党別では、国民党支持者の65%が「(米国は)派兵しない」と回答したのに対し、民進党支持者は81.6%が「派兵する」と答えた。
中国との関係については、「台湾独立を支持」が50%、「統一を支持」が11.8%、「現状維持」が25.7%で、この結果は4カ月前の前回調査と大きな変化はなかったという。
今回の調査は2022年8月8~9日に成人男女1035人に対して電話形式で行われた。(翻訳・編集/北田)
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