中ロ首脳会談、9月にウズベキスタンで実現か―中国側が危機感強めたとの見方も

Record China    2022年8月22日(月) 8時20分

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中国の習近平国家主席が9月にウズベキスタンで開催される上海協力機構(SCO)首脳会議に出席して、プーチン大統領との会談も行う可能性があるという。写真は天安門広場。

ドイツ国営メディアのドイチェ・ベレは20日、米メディアのウォール・ストリート・ジャーナルを引用して、中国の習近平国家主席が9月にウズベキスタンで開催される上海協力機構(SCO)首脳会議に出席して、プーチン大統領との会談も行う可能性があると論じた。

SCOは中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、インド、パキスタンの8カ国で構成される多国間協力組織だ。テロリズム、分離主義、過激主義に対抗することを大きな目的として掲げているが、軍事面での協力も行っている。2022年の首脳会議はウズベキスタン第二の都市のサマルカンドで、9月15日から16日まで開催される。同首脳会議では、オブザーバーだったイランが正式加盟国として認められる見込みだ。

ドイチェ・ベレによると、中国が習主席のSCO首脳会議出席を検討し始めたのは、米国ペロシ下院議長の8月初旬の台湾訪問がきっかけだったとの情報がある。西側は中国への圧力を強めているのとの認識にもとづくもので、中国当局は、台湾問題をめぐり米中の緊張が高まりつつあることが、想定外の軍事衝突につながるのではないかと懸念しているという。

SCOのメンバー国は西側には属していない国で、これまでも米国の中央アジア政策に反対する姿勢を示してきた。ある中国当局関係者は、習主席のSCO首脳会議出席は、米国の同盟国でない国々と安全保障上のより緊密な関係を構築し、中国包囲網を形成する西側諸国に対抗する狙いがあると述べたという。

ロシア国営のタス通信は6月、プーチン大統領が首脳会議への出席を計画していると報じた。ただし、どの会議であるかについては言及しなかった。

米国ではこれまでに、習主席が11月にインドネシアのバリ島で開催されるG20首脳会議に出席し、バイデン大統領やプーチン大統領との個別会談も行う可能性があるとの報道があった。インドネシアのジョコ大統領も取材に対して、習主席とプーチン大統領は「インドネシアに来る」と述べた。ただしインドネシア大統領府は同件についての問い合わせに回答していない。

習主席の外遊は2020年1月のミャンマー訪問が最後だ。また、22年6月30日には、香港返還25周年の祝賀式典に出席するために、短時間だけ香港を訪れた。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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