2022年8月22日、中国メディアの観察者網は、韓国の芸能事務所がアイドル研修生の女性に対して下着の写真を送るよう要求していたことが発覚したと報じた。

記事は、韓国YTNテレビが21日が報じた内容として、このほど韓国の芸能事務所でアイドル研修生たちに毎週正面、背面、側面の自撮り写真とともに、下着姿の写真を送付するよう要求していたことが明るみに出たと紹介。事務所では写真の他にも研修生たちに自身のウエスト、ヒップ、太もものサイズを報告するよう求めていたという。

また、2週続けて同じ下着の写真を送ると再送を要求し、再三「これらのデータがなければK-POPアイドルになるのは難しい」などと研修生たちに送付を迫ったとのこと。実際に写真送付を求められたという台湾出身の少女は「会社に写真を送るよう言われたので家族に相談したところ、家族からは怪しいと言われたので私は送っていない。写真が何に使われるかわからないし、流出の心配もある。悪夢のよう」と語った。

事務所の代表者は「彼女たちのデビューに向けて、短時間で最大限の効率を確保するため、体重やプロポーションの管理に努めるよう求めている」と釈明し、写真の送付要求については事前に研修生たちの意見をヒアリングした上での行為であり「性的な意図はまったくない」と述べたという。

記事によれば、告発を受けた韓国警察当局がすでに捜査に乗り出しており、代表者のパソコンや携帯電話を押収して分析を進めているという。韓国の大衆文化評論家からは、「韓国の小さな芸能事務所では確かに短期間で成果を出すため、研修生に対してさまざまな要求を出している。スターになるため、研修生たちは無理な要求だと思っても従わざるを得ない。韓国の流行音楽は世界で人気を誇るが、そのシステム内には研修生の人権侵害や各種の違法行為が存在する可能性がある」との指摘が出ている。（翻訳・編集/川尻）