Record China 2022年8月25日(木) 17時0分
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中国のポータルサイト・網易に24日、「和服事件の背後にある愛国精神」と題する記事が掲載された。
この「事件」は、今月10日に江蘇省蘇州市の「日本風情街」と呼ばれる淮海街で起きた。日本のアニメのコスプレで浴衣を着て撮影していた女性が、警察官から高圧的な取り締まりを受け、「挑発行為」の名目で連行されたというもの。女性は衣装などを没収されたが、後に警察から返却された。
同記事は、「騒動をめぐっては賛否の声が上がっている」とし、「警察に非がある」「和服を着てはいけないという法律はない」「モラルを強要すべきでない」との声がある一方で、「愛国のためには趣味は自制するべき。和服は文化浸透(侵略)であり、警察を支持する」との声があると紹介した。
その上で、ネットに上がった具体的な声として以下を取り上げた。
「誰にでもどんな服を着るかという自由はあるが、時と場所を考えるべき。服装は文化であり、歴史の記録でもある。異なる服は、異なる記憶を呼び起こす。その記憶は美しいものもあれば、痛ましいものもある。一人の自由は、他人の苦しみの上に成り立つべきではない」
「8月15日は日本の敗戦日である。騒動は10日に起きたのに、なぜ女性はわざわざ(前日の)14日にネットに上げたのか。何か目的があるように感じる。和服は中国人にとっては日本による侵略が想起される。70年代以前の人は日本と聞いただけで憤慨するだろう。服装の自由はあるが、民族感情を尊重すべき。特に、特別な日には」
「当初は何の意図もないと思ったが、日本人が靖国神社を参拝した日となれば、背後に何もないとは言えない。和服の女性はホットワードになり、多くのインフルエンサーたちが警察を批判し、女性を擁護した。服装は自由だが、(女性が)着ていたのは侵略者の服であり、しかも敏感な日だ。当然ながらわれわれ中華民族を害するものであり、警察を支持する」
「女性がどんな服を着るかは女性の権利。和服は違法ではなく、他人に影響を与えるものでもない。包容力のない都市は発展できない。しかし、この社会で生活しているのであれば、歴史を鏡としなければならない。(中国の)どの都市であっても美的感覚と善意を持った和服であればいくらでも受け入れるが、下心がある者は警戒しないわけにはいかない」
同記事は「賛否両論ある」としてはいるが、総じて「民族感情を尊重すべき」「和服を認めるにしても時と場所、その意図に気を配るべき」と主張したいようだ。(翻訳・編集/北田)
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