中国・上海市の映画館で22日、女性が座席を蹴る子どもを注意したところ、その父親が女性に「報復」する事件があった。複数の中国メディアが伝えた。

報道によると、女性が同日に映画を見ていると、後ろの席の子どもが20分余りにわたり女性の座席を蹴ってきた。女性が繰り返し注意をしたものの収まることはなく、逆に子どもの父親が猛烈な勢いで女性の座席を蹴った。

現場の映像では、女性の座席が蹴られた衝撃で大きく揺れているのが分かる。女性は「背もたれが後頭部にすごい勢いで当たった。目から火花が出た。あまりの衝撃で跳び上がるほどだった。とてもとても痛かった。人生でこんなことは初めて」と述べている。女性はめまいを感じて病院を受診し、軽度の脳震とうと診断された。

中国のネットユーザーからは「厳罰に処すべき」「父親が子どもを注意しないばかりか自分も蹴るなんて。謝罪と賠償が必要！」「こんな保護者がどうやって子どもを教育するのか」「DVがないかも調べた方がいい」「この親子はやり慣れてる」「こういう人間は顔をさらして映画館への出入りを禁止にすべき！」といった厳しい声が上がった。

また、警察が双方を和解させようとしているとの情報があり、これに対して「なぜ警察は和解させようとするのか。理解できない」「何があっても和解してはだめ」「やったことには責任を取らせよ！絶対に和解などさせるな」「和解なんて拒否すべき。子どもも大概だがこんな親は絶対に（和解は）拒否」などと反発する声も出た。

なお、警察はその後32歳の男を拘束し、行政拘留処分とした。（翻訳・編集/北田）