米アップルが中国の半導体メーカーと協力、韓国では「中国市場でサムスンが萎縮する」と懸念の声

Record Korea    2022年8月31日(水) 12時0分

拡大

29日、韓国・テレビ朝鮮は「米アップルが中国の半導体メーカーと手を結び中国市場攻略を加速させており、サムスンの中国市場での立地が狭まることが懸念される」と伝えた。資料写真。

2022年8月29日、韓国・テレビ朝鮮は「米アップルが中国の半導体メーカーと手を結び中国市場攻略を加速させており、サムスンの中国市場での立地が狭まることが懸念される」と伝えた。

アップルはこれまで、韓国と日本のメーカーから半導体メモリの供給を受けてきたが、来月発売する「iPhone14」には長江存儲科技(YMTC)製のメモリを搭載すると伝えられた。記事は「これまで半導体メモリを提供してきたSKハイニックスは打撃を避けられない状況だ」と伝えている。SKハイニックスは世界のNAND型フラッシュメモリ市場でシェア18.1%を確保し、サムスン電子(35.5%)、キオクシア(19.0%)に続く第3位。

業界では、アップルが中国スマートフォン市場を掌握するために中国企業を選んだとみている。アップルは年間売り上げの20%が中国市場のもので、製品の85%を中国で組み立てているほど「中国依存度が高い」という。

また、こうした戦略は「サムスンのスマートフォンの危機ともなっている」と記事は指摘している。サムスン電子製スマホの中国シェアは0.5%水準で、フォルダブル(折り畳み)スマホで巻き返しを狙っていた状況だけに、このまま中国内でのアップルの立場が強化された場合、サムスンは萎縮するしかないとの懸念の声が上がっているという。

専門家は「中国が半導体メモリを作ってアップルという大企業に納品するということ自体が韓国にとっては脅威だ」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「アップル不買運動をすべきでは?」「米国の政策に反する中国と手を結ぶとは」「米政府は中国を倒す政策をとっているのに、アップルは政府を無視する気か」「アップルは1年以内に技術から何から中国人に盗まれた挙げ句に追い出されるだろう」「1年もたたずに(中国に)裏切られると思う(笑)」「半導体で食べている半導体共和国、韓国。半導体市場まで中国に奪われたら、この国の未来は衰退しかない」「安物の部品を使っておいて値上げするというのがアップルらしいやり方だ。これはサムスンにとってチャンスになるかもしれないよ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携