欧州でエネルギー危機、中国の空気熱源ヒートポンプの輸出が大幅増―中国メディア

Record China    2022年9月7日(水) 7時0分

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6日、第一財経は、エネルギー危機が深刻化している欧州に向けた、中国の空気熱源ヒートポンプ輸出が激増していると報じた。写真は中国の空気熱源ヒートポンプ。

2022年9月6日、中国メディアの第一財経は、エネルギー危機が深刻化している欧州に向けた、中国の空気熱源ヒートポンプ輸出が激増していると報じた。

記事は、ウクライナ紛争の影響により欧州におけるエネルギー危機がますます深刻化しており、欧州諸国ではエネルギー構造転換を加速する動きが見られるとともに、全市民によるエネルギー節約運動が起きていると紹介。8月30日の欧州の電力システム平均価格は1ギガワット時当たり約462ユーロ(約6万5000円)で、年初の6倍にまで増加したことなどを伝えた。

そして、今年に入って中国から欧州への電気暖房機器、電気カーペットなどの輸出量が激増しており、中でもクリーンエネルギーを用いる空気熱源ヒートポンプの輸出が爆発的な成長を見せていると紹介した。

空気熱源ヒートポンプは、冬に屋外の空気の熱量を屋内に移動させて部屋を温め、夏には屋内の熱量を屋外に移すことで部屋を冷やす仕組みだ。記事は、昨年中国から欧州に輸出された空気熱源ヒートポンプが約200万台で、今年は1000万台に達する可能性があるとしたほか、今年1〜6月の中国空気源ヒートポンプ業界売上高が71億9300万元(約1460億円)で前年同期比30%増、そのうち輸出分は34億5000万元(約700億円)で68.2%増と大きく増え、上位の輸出先であるイタリア、ポーランド、オーストラリア、スペインの輸出額がいずれも同50%以上増加したと伝えている。

また、米国、カナダ、イタリア、ドイツ、英国など多くの欧米諸国では、政府が空気熱源ヒートポンプの普及に向けた有力な補助政策を打ち出しており、欧州では1台購入すると最大5000ユーロ(約70万円)が助成されると紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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