2022年9月6日、韓国・ニュース1によると、韓国の旅行会社で日本旅行に関する問い合わせと予約が急増している。

記事によると、韓国の旅行会社大手ハナツアーが8月29日から9月4日までの1週間の1日あたりの平均日本旅行需要を分析した結果、直前2週間（8月15～28日）に比べて1日あたりの平均予約数が413．9％（約5倍）増加した。同期間の海外旅行予約のうち日本旅行が占める割合も8．3％から26．1％に増えた。

別の旅行会社チャムチョウンヨヘンでも、8月31日から9月4日までの日本行き航空券とパッケージ予約の需要が前週（8月26～30日）より20．2％、前年同期より1万1275％増加したという。

日本政府は最近、9月7日から新型コロナウイルスワクチン3回接種者を対象に入国時のPCR陰性証明書の提出義務を廃止する発表したことに続いて、添乗員を伴わないパッケージツアーによる入国を認めると発表した。

業界関係者は「（日本政府が海外からの入国者に対する隔離措置の免除を発表した）5月から日本旅行に対するリバウンド需要が生まれており、現在の傾向はしばらく続くものとみられる」と話したという。

韓国を訪れる日本人旅行客の数も6月から増加傾向にある。日本人の訪韓需要は韓国行きの短期訪問ビザの申請が再開されたことをきっかけに増加し始めた。さらに観光ビザ発給の所要期間も短縮され、韓国観光公社によると7月の訪韓日本人旅行客の数は1万1789人で前年同期比1238％増加したという。

業界では、日本の訪韓市場は今後さらに拡大するとみている。韓国文化体育観光部は最近、8月限定で行っていたノービザ入国制度を日本、台湾、マカオを対象に10月末まで延長することを決めた。

業界関係者は「抑えられていた日本人の韓国旅行需要は大きく爆発するとみられる」とし、「コロナ禍の日本は、SNSで韓国の名所を旅行した気になって遊ぶ『渡韓ごっこ』が流行するなど、韓国旅行熱が高まっていた」と話したという。

この記事に韓国のネットユーザーからは「アジアの先進国である日韓間の交流はもっと活発に行われるべき」「日本は人が礼儀正しくて道がきれいだから何度でも行きたくなる」「私も日本旅行に行きたい」「今韓国に観光に来る日本人はほとんどが親韓派。温かく迎えてあげよう」など肯定的な声が寄せられている。

一方で「ノージャパンを叫んでいた人たちはどこへ消えたのか」「韓国の領土である独島（竹島）を自分のものと言い張る日本への旅行は極力避けるべきだ」と不満を示す声も見られた。（翻訳・編集/堂本）