最も稼ぎのいい高速鉄道も赤字転落、中国国鉄集団の負債123兆円―中国メディア

Record China    2022年9月7日(水) 12時0分

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中国メディアの第一財経はこのほど、「最も稼ぎのいい高速鉄道も赤字転落、国鉄集団の負債総額6兆元(約123兆円)突破」とする記事を掲載した。写真は中国の高速鉄道。

中国メディアの第一財経はこのほど、「最も稼ぎのいい高速鉄道も赤字転落、国鉄集団の負債総額6兆元(約123兆円)突破」とする記事を掲載した。

記事によると、中国の国有鉄道会社である中国国家鉄路集団(国鉄集団)が発表した2022年1~6月期決算は、売上高が前年同期比271億元(約5579億円)減の4857億元(約9兆9953億円)、純損失は前年同期の507億元(約1兆433億円)から804億元(約1兆6543億円)に膨張した。

22年6月末時点の負債総額は前年同期比3.45%増の6兆元、資産負債比率は66.81%。

国鉄集団は、負債総額が増加した主因は「鉄道固定資産投資が高水準を保ったため」とし、純損失の主因については「新型コロナが各地で散発的に流行したことが、鉄道輸送経営に比較的大きな影響を及ぼし、旅客輸送と多元的経営が特に深刻だった」としている。

1~6月期の貨物輸送の売上高は2344億元(約4兆8241億円)で前年同期比9.6%の増加だったが、旅客輸送の売上高は前年同期比38.3%減の965億元(約1兆9860億円)と落ち込んだ。

旅客輸送路線のうち「中国で最も稼ぎのいい高速鉄道」とも呼ばれる北京と上海を結ぶ高速鉄道の運営会社である京滬高速鉄路は、22年1~6月期は10億2800万元(約211億円)の赤字となった。今年4~6月期は20年1月の株式公開以来、四半期ベースで初めて赤字に転落した。1~6月期の自社運行の列車「本線車」の旅客輸送人員は前年同期比66.7%減少し、他社が運行を担当して地方の路線から乗り入れる直通列車「跨線車」の運営距離は同41.5%減少した。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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