ドキュメンタリー映画「石川文洋を旅する」、ベトナム戦争取材から50年「次世代に伝えたい」

Record China    2014年6月23日(月) 16時25分

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21日、ベトナム戦争取材で知られる戦場カメラマン・石川文洋を追ったドキュメンタリー映画「石川文洋を旅する」が公開された。作品写真:(c)大宮映像製作所

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2014年6月21日、ベトナム戦争取材で知られる戦場カメラマン・石川文洋を追ったドキュメンタリー映画「石川文洋を旅する」が公開された。東京都内で同日舞台あいさつした石川は「どんな戦争も犠牲になるのは民間人と兵士たち。次世代に伝えていきたい」と語った。

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石川は20代後半の1964年から4年間、米軍の従軍カメラマンとしてベトナムを取材した。その後もアフガニスタン、ボスニア・ヘルツェゴビナなどで戦争が残した傷跡を取材。75歳の今も沖縄やベトナムで撮影を続けている。映画は石川の足跡をたどり、戦争と平和の現実に迫る。

ベトナム戦争について、石川は「米国の国益のための戦いだった。ベトナム人同士が政府軍、解放軍に分かれて殺し合ったのは、とても悲しいこと」と振り返った。生まれ故郷・沖縄とベトナムの関係について「沖縄の(米軍)基地がベトナム戦争を支えていた。辺野古に基地ができれば、またどこかの国の人が殺される。絶対にあってはいけないこと」と語った。

さらに、現地で戦争を目撃してきた経験から「(国の)指導者は現場に行かない。どんな戦争でも犠牲になるのは民間人と兵士たち。カメラマンは現場の状況を伝えるだけでなく、次世代に引き継ぐことも必要だ。沖縄の現状もできるだけ多くの人に伝えたい」と意欲を示した。

一方、大宮浩一監督は「石川さんが過ごした場所、時間、経験を一緒に旅したかった。今生まれた世代が50年後、どんな時を生きているか。責任を持って時代を作らなければいけないと思う」と話していた。(文・写真/遠海安)

「石川文洋を旅する」(2014年、日本)

監督:大宮浩一

出演:石川文洋

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